タイムレスなビジュアルと現代的ディテールが同居する

ただでさえ時代は移ろい、我々は老いていく。そのなかで変わること、変わらないことの両方が必要になる。あらためてそう教えてくれるのが、今回取り上げるブリーフケースだ。「ハートマン」はアメリカ・ウィスコンシン州にて1877年創業。以来、アメリカ大統領やハリウッド俳優などから支持され続ける名門であり、その代表作が「ツイードベルティング」と呼ばれるシリーズだ。最大の特徴は、ユニークかつエレガントなデザイン。丁寧にタンニンなめしがされたベルティングレザーと、撥水性を備えたツイードが落ち着いた2トーンを織りなし、粋なクラシックスタイルを表現する。

ビジネスシーンにフィットする、タイムレスなビジュアルを重んじる。その一方で現代的な機能性を手にすべく、“アイコン”は進化を遂げた。まずは、従来に比べて絶妙にサイズダウン。A4サイズの書類やPCなどをぴったり収納できるよう考慮されている。コンパクトなサイズ感は使い勝手が良いだけでなく、ビジネススタイルをよりスマートに見せる点でも機能するだろう。

PCや周辺機器の収納に長けたメインポケット。大きく開くファスナーも特徴

側面下部まで大きく開くファスナーを下げ、メインポケットを覗いてみても、バージョンアップを実感する。12インチ相当のPCを収納できるクッション材の入ったポケットと、細かな機器を仕分けるのに便利な3つのオープンポケットを装備。外観はクラシカルな上品さを保ちながらも、内部は猛スピードでデジタル化する現代の働き方をサポートしてくれる仕様だ。

また、フロントポケットにはペン刺しを、メインポケットのファスナー中央部にはスマホの収納に便利なクイックアクセスを設ける。つまり、手に鞄を提げたままでも、もう片方の手で筆記用具や電話をスムーズに出し入れ可能。とっさの事態に備える、気の利いたディテールと言えるだろう。

携帯やペンを入れるクイックアクセスが、ちょっとした不便を解消してくれる

デザインと機能に強みを持つ才色兼備なバッグは、老舗ブランドが前を向き続ける証。ビジョンを保ちながらも、現状に満足せず進化を続ける。ビジネスパーソンたるもの、バッグにその価値観をみとめ、共感を示すのもいいだろう。

問い合わせ情報

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サムソナイト・ジャパン
TEL:0800‐12‐36910

text:Naoki Masuyama
photograph:Kentaro Makita
styling:Eri Koide