必要十分な収納を備える“切り札”は、出張などでも心強い

着実にキャッシュレスの波が大きくなっている。電子マネーは、今や多くのバリエーションが存在。大手コンビニエンスストアでキャッシュレス決済を利用する人は、全体の3~4割にまで増えたと言われるほどだ。

当然ながらビジネスマンが使用する財布にも影響を与え始めた。より手軽なコンパクトウォレットへの注目が高まっているのである。特にちょっとした外出時など、メインの財布とは別にカードと必要最低限の現金を携帯するための“切り札”として、手のひらサイズの財布は重宝するだろう。なかでもレザー製で見た目に落ち着きがあり、札入れとコインポケットを装備したタイプなら、心強さはひとしおだ。

イタリア、日本のクラフツマンシップを感じさせる逸品

上質なシュリンクレザーを用いたこちらは、イタリアきっての老舗レザーメーカー「ARALDI 1930(アラルディ 1930)」のもの。ブランド名はイタリア語で「使者」「伝令官」を示し、文字通り伝統の技術を今に伝える。中でも代表的なのが「タンポナート」と呼ばれる、ガーゼで包んだ綿を叩いて染めるレザー染色方法。この3つ折り財布も、外装はダークブラウン、内装はネイビーと美しく色分けがされている。内側に3つのカードポケットを備えた札入れ、ボックス状に大きく開閉するコインポケットをそれぞれ装備し、利便性はすこぶる高い。

3つ折りを開くとカード&札入れが。外側のコインポケットは大きく開くボックス型。財布2万9000円(税別)[W9.5×H75×D3cm]/ストラスブルゴ
外側のコインポケットは大きく開くボックス型

もうひとつ紹介したいのが、日本のレザーブランド「FARO(ファーロ)」が手掛けた逸品。濃淡のブルーコンビネーションがモダンな印象のコンパクトウォレットは、クロームなめしが施されたスムースレザーを使用する。その質感は非常に柔らかく、まるで手に吸い付くよう。アイコニックな太ステッチは日本の職人技の賜物で、厳選したレザーを華やかに彩る。こちらも、札入れに3つのカードケース、そして外側にコインポケットを備えた3つ折り式だ。

内装もブルートーンで統一された札入れ。財布2万2000円(税別)[W9.5×H7×D2cm]/FARO 新宿NEWoMan店
コインケースももれなく装備

ビジネスパーソンに相応しい財布は、シーンによって変化する。臨機応変な使い分けもまた、仕事同様に求められるスキルなのかもしれない。

問い合わせ情報

問い合わせ情報

ストラスブルゴ
TEL:0120‐383‐563


FARO 新宿NEWoMan店
TEL:03‐6273‐2713

text:Naoki Masuyama
photograph:Kentaro Makita
styling:Eri Koide