自由にしてオープンな感性をそのスタイルからにじませる～第一印象を決めるスーツ6

凝り固まった感性では、新たな時代を切り開くことはできない。自由な発想で勝負する新時代のリーダーは、フレッシュなスタイルで自己プロデュースする必要があるだろう。アメリカの自由な精神をスーツに託したブルックス ブラザーズの一着は、雲のような軽さをイメージした軽快な仕立てが特徴的。パッドや芯地、それに裏地を最小限に抑えており、フワと羽織るように着こなせる。スリムなシルエットとも相まって、独特の若々しさも魅力のひとつ。

本特集のスタイリングをしたファッションディレクターの青柳さんが、スーツの魅力やスタイリングのコツを解説。

カジュアル化が進んでいるビジネスシーンでは、必ずしもタイドアップがマストではありません。とはいえスーツスタイルがビジネスにおける正装であることにも変わりありません。そういった昨今の時代性を装いに反映させる意味で、カジュアルなスーツスタイルを用意しておくこともひとつの手。リゾートおよびスポーツジャケットなどに多い縫い付け式のパッチポケットは、ドレス系のフラップ＆ウェルト式ポケットに比べて開放的な雰囲気。さらに芯地やパッドを減らした仕立ての一着ならば、品格をキープしつつも堅苦しくなくフレッシュなルックスとなるのです。