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芸事で使われる「守破離」は、ビジネススタイルにも当てはまる。先ずは基本やルールに倣って、余裕が出てくるにつれて個性を織り交ぜていく。王道のネイビースーツを味わいつくすことが、ビジネススタイルを極める正しい第一歩なのかもしれない。
(STYLE編集部)
スーツを仕立てるサロンは数あれど、ネイビーカラーだけに特化したサロンは初めて聞いた。晴れ渡る空のイメージ“スカイブルー”、静寂な夜空を連想させる“ミッドナイトブルー”、透き通った海のような“アクアブルー”など、ネイビーといえども多種多様だ。オーダーサロン「Blubello(ブルベロ)」では、そんなネイビーファブリックを100種類以上も取り扱う。
「Blubello」では、一から採寸を行い、その後の仮縫いで「着用感の良さ」「シルエットの美しさ」を丁寧に確認する、本格的なテーラーリング(スーツの仕立て)に重きをおいている。職人のクラフトマンシップを存分に感じられるオーダースーツを手にすることができる。
価格は10万円からと既成のスーツの価格と比較すれば、やや高めに感じるかもしれない。しかし、「天然ボタン」や「キュプラ裏地」「ステッチ」などのオプションに加え、仮縫い、体型割増料金もサービスだというからそこまで割高には感じないだろう。
ビジネスマンにとって、スーツは戦闘服である。とはいえ、一分の隙もなくきめて出かける日もあれば、柔らかさを出して華やかな自分に見せたい日もある。ネイビースーツはワイシャツやタイなどコーディネートによってガラリと印象が異なるので、そのどちらのスタイルにも重宝する。だんだん暖かくなってくるこの季節、バリエーション豊かな“青”の世界で、自分らしいネイビーを見つけてみてはいかがだろうか。
text:Naoko Tojo