オーダースーツを着ているようなシーティング体感
パソコン作業が多くを占める現代のオフィス環境の中で、椅子に座ることは避けられない。しかし、自分の体に合っていない椅子に座り続けることは、思考力や判断力を鈍らせ、パフォーマンスの低下につながりやすい。さらに腰痛や肩こりといった体へ悪影響を及ぼす要因になることも指摘されている。座るという行為は、直立姿勢と比べると約40%も大きい負荷が腰や背中にかかるといわれるだけに、自分に合った椅子を選び、ストレスのない姿勢で仕事をしたいものだ。
そこで推奨したいのが、椅子界のマスターピースともいうべき、アメリカを代表する家具ブランド、ハーマンミラーの「アーロンチェア」だ。誰もが一度はその名を耳にしたことがあるだろう。人体の動きに基づいた構造と、背面や座面に用いられたペリクルと呼ばれるメッシュ素材が特徴の高機能チェアで、世界で最も愛されているワークチェアといっても過言ではない。ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションに選定されていることからも、その実力の高さが窺い知れる。
座り心地は、まさに快適そのもの。座る人の体型や使うシーンに合わせて、アームパッドの高さから骨盤をサポートするポスチャーフィットの強さ、リクライニングの硬さや座面の角度まで細かく調節できる機能があり、思いのままにコントロールできる。また、通気性や理想的な体重分散を実現するメッシュの張り地が腰にかかる負担を軽減してくれる。そして、12年という長期保証が付いている点も安心感をもたらす。
理想の座り心地が叶う自分専用の椅子は、まるでオーダーメイドのスーツを着ているかのようなフィット感を堪能できる。エグゼクティブとしての立ち居振る舞いは、正しく快適な姿勢で座ることから生まれてくることだろう。
text:Masato Nachi
photograph:Kazuya Aoki
styling:Yoshiki Araki