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“紺ブレ”が持つ「包容力」を利用しない手はない。どんなアイテムであっても、最後に羽織るだけでコーディネートを合格点まで引き上げてくれるのだ。さまざまなセンスも受け入れてくれる優しさは、着こなしに自信のない人にこそ薦めたい。中でも、抜群の安定感を誇る「NEWYORKER」の一着はハズれないはずだ。
(STYLE編集部)
設立当初より変わらない独自製法を守りつつ、時代に応じて改良を加え、長きにわたり愛され続けているブランドのアイコン的存在なのが“ブレザー”だ。肩パッドなどを特殊な仕立てによって自然な肩線となるように構築する「ナチュラルショルダー」をはじめ、日本人の体格にあった設計や生地、深みのあるネイビーの色味、近年求められている軽い着心地など「NEWYORKER」ならではのこだわりを持って作り続けられている。
今回、開催されている「Revisit The Blazer」では、リニューアルした王道のI型3釦(ボタン)段返りモデルだけでなく、春夏の快適さを追求したオリジナル機能素材と使ったモデルなど、新作がバリエーション豊かに揃えられている。
今季の「AMERICAN WOOLEN COMPANY I型ブレザー」は、モダンアメリカントラッドをイメージし、ミリ単位のデザイン調節を経て刷新された王道のI型3釦段返りモデル。生地はアメリカで現存する唯一の梳毛メーカー「アメリカン・ウーレン・カンパニー」製だ。
アメリカントラディショナルファッションの代名詞ともいうべきネイビーブレザー。日本では“紺ブレ”の愛称で親しまれ、今や男性なら誰もが一着は持っているアイテムへと進化してきた。
ブレザーという名の由来は1830年代の海軍の制服、あるいは1870年代のボートレースの選手が着用していたジャケットなど、諸説あるが、確かなのは時代とともにスタイルを変えながら時代を越えて愛されているアイテムという点だ。
このキャンペーンを機に改めてトラッドとモダニティが融合した現代の大人の“ブレザー”スタイルとして進化させてみてはいかがだろうか。
text:A.Uehara