第二回「出張のスーツ問題」

「出張で荷物が多い人はスマートじゃない!」

【K】お疲れ様! 大阪出張はどうだった?

【A】お疲れ様。今回は2泊3日だったんだけど、荷物が多くて、移動にも一苦労だったの。常に同じメンバーでのクライアント巡りだったから、毎日同じ洋服なんて絶対避けたいと思ったら小さめのスーツケースが、すぐいっぱいになっちゃって。


【K】わかるわ! 女性は洋服だけじゃなくて、それ以外の小道具も多いものね。

【M】ビジネスで見た目の印象って思うより大事だからね。でも、出張者が大きな荷物を引き連れながら移動っていうのも……少しスマートじゃないわね。

【A】私だけ民族大移動という感じでした(笑)。驚いたのは、今回初めてご一緒させていただいた部長の荷物の少なさ。

【K】そりゃ男性はスーツ一枚でいいから荷物が少ないよね。それにシャツやネクタイを変えれば、なんとなく変化はつけられるし。

【A】驚くなかれ、彼は3日間、同じスーツを着まわしていたんだけど、見事に毎日違うスタイルで仕事先に現れたのよ!

【K】どういうこと!?

【M】その部長、ただものではない香りがする……これは少し、検証する必要がありそうね。

「出張先での七変化を可能にしてくれるスーツとは」

「ラルディーニの中でも人気のモデル「イージー」の新作スーツ。ジャケットは、裏地も袖裏もない一重の接着芯仕立てで、肩増し芯を使用しているため、軽くて肩のラインがとにかく綺麗に出ます。美しく洗練された見た目に、通気性、速乾性、防シワ、ストレッチ性という高い機能を併せ持った品。手洗い、もしくは洗濯ネットに入れて洗濯可能なのも人気の理由です」(STRASBURGO 銀座店メンズ店長 山崎さん)
「パンツのウエスト部分がギャザー仕立てで伸縮性があり、飛行機や新幹線などの長時間の移動にもリラックスした着心地を体感できますし、着脱も楽。ベルトがつけられるように、ベルトループもついているので、ウエスト部分のギャザーに抵抗がある方もベルトを着けると目立たなくなります」(STRASBURGO 銀座店メンズ店長 山崎さん)

【M】ところで、その部長さんは出張中の3日間、どんなスタイリングで過ごされたの?

【A】3日間スーツを着ていてトップスと靴だけを変えていたの。初日はカジュアルな装いで、ポロシャツにホワイトスニーカー。2日目はシャツ、タイにレザーシューズというスーツスタイル。3日目は再びカジュアルダウンして、ヘンリーネックカットソーにスニーカー。クライアント先によって変わる部長の見事な着こなしには驚かされたわ。

【K】なるほど、出張の予定に合わせて着まわしていたのね。

【A】そうなの。どのスタイルも品があって素敵だったわ。いつもすっきりとした印象でジャケットを手にもっていたからセットアップかしら? と思っていたんだけど違ったわ。ジャケットとパンツのラインの美しさと仕立ての良さを感じて、ジャケットのタグを見たら「LARDINI(ラルディーニ)」と書かれていて、さすがに納得したわ。

【K】それは納得だね。

【A】その後は気になって気になって目が離せなかったわ(笑)。どの縫い目にもハンドステッチ風のAMFステッチがしっかりと入っているし、カジュアルなセットアップとは一線を画す仕様がすごく素敵で。それにパンツのシルエットも細身のストレートでラインがとっても綺麗。気持ち足が長く見えたし。

【K】足長効果、大事! スーツをカジュアルにもキレイ目にも着こなすには、ジャケットとパンツの“ライン”が、とっても重要になってくるということなのね。

【A】そうなると、シャツはもちろんのことポロシャツ、ヘンリーネックカットソーにホワイトスニーカーと合わせて、スーツも単品としてヴァリエーション豊かな着こなしを楽しめる万能アイテムになるし。それは重宝するわね。

「スーツをバッグに入れるという選択肢」

「コンパクトにたためて、シワになりづらく、持ち運びに便利というのがパッカブルスーツの最大の利点です。ラルディーニならではの仕立てやパターンの良さをベースに作られ、上下に分けての着回しもしやすく、オンオフ問わずヘビーローテーションは必至です」(STRASBURGO 銀座店メンズ店長 山崎さん)

【A】しかも驚いたのは、出張帰り。完全に私服でそのまま週末をつかって旅行ですって。ガーメントケースもなしで、颯爽と立ち去っていったわ。

【K】噂のスーツはどうしたのかしら?

【A】そうよね! 私も、その疑問が湧いてきて質問せずにはいられなかったの! だから聞いちゃった(笑)

【M】よくやったわ! だって気になるわよね。

【A】正体は、折りたたんで小さくしまえる、ラルディーニのパッカブルスーツだったの。

【K】そうだったのね! でも、ここだけの話、パッカブルって、シワ防止のためなのかしら。安っぽい生地のものが多くない?

【A】うふふ……それがね。一般的にはパッカブルというと、カジュアルなものが多いみたいなの。でも、そこはラルディーニ。定番的な単色の高級ファブリックを使用して、肩パッドや芯地などを極力取り除きつつも、美しく洗練されたシルエットの一着に仕上げられているんですって。

【K】肩パットや芯地がほとんどないの? それで、その美しいラインを実現させているというのは驚きよね。だからコンパクトに畳みやすいのね。さすが老舗のテイラーブランドだわ。

【A】素材にリネンが含まれているけど、シワになりにくいのも、テーラリングの賜物だそうよ。長時間の移動に伴う座りシワだってできにくいということも言えるのよね。

【M】やけにパッカブルスーツに詳しいじゃな~い。きちんと仕事してきたの? パッカブルスーツの取材に行ってきたみたいだわ(笑)

【A】ちゃんとしたわよ~(笑)。私、これ夫に買って来月の出張に持たせたい。

【M】パッカブルになるスーツなら、ブリーフケースにも入るし本当にコンパクト。そのスーツをTPOに合わせてアレンジできたら本当にミニマムな荷物で出張に行けるわね。シャツとタイとTシャツだけで着回せそう。

【M】クールビジネスのスタイルで「ビジネスマナー的に大丈夫かどうか?」よりも、「自分らしさ」を選択したスタイルを出張先でも堂々と着こなすことが大事。それにある程度の年齢でそういうポジションになると、いかに世の中のトレンドを見ているかということもチェックされるからね。若者にはまだない経験値を積んだ大人のビジネスマンにこそ貫いてほしい装いよね。

【今回ご協力いただいた方】
STRASBURGO 銀座店メンズ店長 山崎誠人さん
長身でクールな印象の山崎さん。仕立てのいいスーツを美しく着こなした立ち姿が印象的。

【男の身だしなみ向上委員会 by re*colabo】

<委員会設立の趣旨>
今の時代、仕事をする上でどれだけ女性の心を掴むかというのは大きなアドバンテージ。そこで、男性の身だしなみを女性たちは実際にどうみているのかを、女性ファッションライターの目線から本音で語ります。身に付けるものは、本人のイメージを左右する重要なファクターであり、気付いていなかったことを改善することにより、改めて身だしなみを整える一歩になれば嬉しく思います。

re*colabo
女性誌出身のクリエイティブ&ライターチーム。これまでに光文社「STORY」、講談社「フォルツァスタイル」など数々の媒体や、書籍で執筆。また、航空会社のオリジナル商品を手掛けるなど、女性ならではの視点で多くのヒット商品を生み出している。その他、女性の心を鋭く分析するマーケティング調査が人気であり、大手化粧品会社ほか、さまざまな企業から依頼を受けている。

マリ(中央)
re*colabo代表。ファション系出身ライター。「大人だからできる」シックなコンサバを推奨。内面を映すスタイリングに定評あり。

クミ(右)
元バンカーの生真面目ライター。ファション、グルメ、トラベルなど多岐に渡り執筆。シンプルで「カッコいい」装いが得意。re*colaboで一番マナーやルールに拘りあり。

アキ(左)
人物取材が得意。10代半ばから20代後半まで、フランスとアメリカへ留学。結婚を機に夫の転勤に伴いアメリカにて駐在妻を経験。帰国後ライターに。

text:re*colabo
photo:Ayako Nakamura