2001年よりスタートした、ストリートスポーツウエアブランド「adidas Originals (アディダス オリジナルス)」。1972年から1996年までアディダスのカンパニーロゴだったトレフォイルロゴ(三つ葉のロゴ)をシンボルマークとし、アスリートのために開発された復刻商品から、現在のトレンドを反映させた新作モデルやコラボレーション商品まで、幅広いアイテムを展開している。

2017年のスタート以来、4度目のコラボレーションとなる今回は、数あるアディダスの名作の中から「LACOMBE」と「SOBAKOV」にフォーカス。アディダスの精巧なプロセスと、エンダースキーマ(Hender Scheme)が用いる独創的な素材とデザインという2つの異なるアプローチを結合することで、他にはないプロダクトが完成した。

「LACOMBE HS」2万3000円(税別)/カラー:ブラック・ホワイト

「LACOMBE」では、テニスシューズの要素を残しつつ、アッパーに空けた穴にレザー製のテープを通し、おなじみのスリーストライプスを表現。テープの両端は手作業で結び目がつくられている。

シュータンにアディダス、アッパー側面にはエンダースキーマのブランドロゴがメタリックゴールドで箔押しされている。

「SOBAKOV HS」2万3000円(税別)/カラー:ブラック・ピンク

一方、「SOBAKOV」はサッカーシューズから着想を得た、よりスポーティなデザイン。ひときわ目を引くのが大きなシュータンだ。環境に配慮したベジタブルタンニンレザーは優しい色合いで、大きいけれども主張しすぎないという絶妙なバランス。アッパーとトーンを合わせたガムソールによって全体に統一感が出ている。

アディダスのテクノロジーに、エンダースキーマが得意とするモードとクラフトのバランス感覚が加わったことで生まれたスニーカー。決して見間違うことのない独創的なフォルムを通じて、作り手のクリエイティビティが乗り移ってきそうなエネルギーを感じる。

editor's comment
ファッションの話題は挨拶のごとく使える便利なツールだ。今回紹介した2足は誰とでも共通の話題にできるブランドに、思わず話題にしたくなる「ユニークさ」を持っている。これを履いて人に会ったら、ちらちらッと足元に目線を落として会話を誘導したくなるはずだ。
(STYLE編集部)

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adidas Originals by Hender Scheme SS19 特設サイト

text:A.Uehara