モニターの向こう側でイタリア人の職人が監修～オンラインでオーダーシャツ（2）

海外ブランドのシャツを愛用する人は、その色柄セレクトや襟の表情、各部ディテールへのこだわりに信頼を置いているはずだ。なかでもイタリアのシャツは別格。「カミチェリア」と呼ばれるシャツ専門店では、客の注文に合わせて職人が手作業で一着ずつ仕立てる。その際、オーダー仕立てのシャツにしか採用されない独自のディテールワークがあり、見た目の高級感とともに快適な着心地を約束してくれる証として重用されている。

この高級仕立てシャツのディテールを既製品のシャツに採用し、しかもリーズナブルな価格で展開しているのが「カミチャニスタ」だ。イタリア人ディレクター監修の下、各部の仕様をオーダーシャツ並みのクオリティに仕上げながら、実店舗を持たないWEBならではのリーズナブルなプライスで簡単に購入することができる。しかもここだけの話、「カミチャニスタ」は高級セレクトショップ、ストラスブルゴが運営に関わっているとあって、シルエットはもちろん着心地もお墨付き。デイリーに着られるイタリア高級シャツとして活用したい。

普段からセレクトショップや百貨店でシャツを購入している方なら、自分の首周りのサイズを知っていることだろう。実寸にゆとり寸を2cm程足したものだ。「カミチャニスタ」では、ブロードやオックスフォードといった生地の種類、色柄や襟型、スリムフィットかやや細身のタイトフィットかなどをモデルごとに選んだら、首周りのサイズを指定してシャツを購入できる。200番手や140番手双糸の高級素材から、ニットジャージーのシャツなど、ビジネスからカジュアルまで対応する既製品シャツは5000円（税別）～、生地から各部サイズを指定してオーダーするメイド・トゥ・オーダーも1万円（税別）～と非常にリーズナブルだ。

シャツの脇部分を見ると、脇線と袖の縫製線がずれていることがわかる。これは身頃を縫い合わせてから袖を後付けしている証。簡易縫製のシャツは、身頃と袖を付け合わせてから一気に縫い合わせるため脇下に十字の縫製線が出るのだか、これでは腕を上げたときに身頃を引き上げてしまい突っ張ってしまう。このためカミチャニスタでは、イタリア高級シャツで採用される、袖を縫い上げてから身頃に取り付ける「後付け」方式を採用。これにより腕の可動域が制限されない、快適な着心地が得られる。

ほかにもシャツの高級感に不可欠な白蝶貝のボタンを採用していたり、裾脇にガゼットを取り付けることでイタリアシャツの伝統的なディテールを再現するなど、こだわりの作り込みを多彩に採用。イタリア高級仕立てシャツの伝統を受け継ぐことで、美しいシャツ姿を追求している。