ペイメントをスタイリッシュに演出する凛とした佇まい

ここ数年は長財布が一大勢力を誇っていたが、キャッシュレス化の流れで財布の形もそれに応じて変化してきている。財布の大きさとアイコニックな柄でステータスを誇示するなんて今は昔。ペイメントスタイルが劇的に変化している状況に合わせて、小型の財布に熱視線が注がれている。胸ポケットに入れてもアタリが生まれず、ICカードを入れている場合も素早いタッチ&ゴーが可能になる。装いも行動もスマートになるというわけだ。

一流のメゾンブランドも世の流れに乗じて、最高級の革を使い、熟練の職人の高度な技術が息づくミニウォレットを提案している。サンローランのフラグメントケースは、カード支払いに向く薄型タイプで、ジップ付きコインコンパートメントと5つのカードスロットを備え、お札も三つ折りにすれば収納可能で、まさにキャッシュレス時代にお誂え向き。また、厚さがわずか5ミリと、ジャケットの内ポケットやパンツのポケットに難なく収まり、服のシルエットを崩さない。角を斜めにカットして、カード類の出し入れのしやすさに配慮している点も挙げたい。そして特筆すべきは、牛革のトップクラスの品質の、薄くてきめ細かなカーフレザーで仕立てられている点。しなやかなレザーの質感がワンランク上の逸品であることの証左だ。品格ある大人にふさわしい、これ見よがしではないラグジュアリー感はさすがと言えよう。

想像してみてほしい。このフラグメントケースを所持して、通勤や会計時にスマートな支払いを叶えている姿を。ワーキングタイムで一秒も無駄にしたくないビジネスエリートが、時間を効率化するための最適解がここにある。

さり気なくブランドロゴが穿たれたスライダーが美しい光沢を放つ。磨き上げられた金属の光沢がより高級感を表現。手触りもなめらかだ
凹凸のある表面は型押しによるもので、傷や汚れにも強い。ワックスとカゼイン(たんぱく質)によって丁寧に仕上げられ、革の光沢が強調されている
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サンローラン クライアントサービス
TEL:0120-95-2746


text:Masato Nachi
photograph:Kazuya Aoki
styling:Yoshiki Araki