2~3泊の旅行などに用いるボストンバッグは、ゴルフの様々なギアや着替え、それにスパイクなどを収納し持ち運ぶ鞄として非常に丁度良いサイズ。しかもスポーツアイテム然としたルックスではなく、高級かつファッショナブルな味付けのため、色々なシーンに使い回せるところも見逃せないポイントだ。そこで、欧州の高級ブランドが手掛ける“ゴルフにも最適”な万能ボストンバッグに注目。その第2回目に取り上げるのは、英国レザーブランドの重鎮である「コノリー」の人気モデル。

超高級車の内装を手掛ける革の匠

「コノリー」は、乗馬用の鞍などを手掛ける会社として、1878年イギリスで創業した。エドワード7世が使用する馬車の内装を手掛けたことから英国王室ご用達ブランドとなり、昨今ではロールス・ロイスやベントレー、フェラーリやマセラティなどの高級車が使用する内装レザーの供給元としても有名。1990年代からはヘルメットやゴーグルなど自動車にまつわるレザー製品を打ち出し、2000年からは鞄や財布、それにウェア類もリリースし、ブランドの幅を広げている。英国的な質実剛健な作りに加え、貴族好みのエッセンスを取り入れたバッグ類は、違いを知る紳士達からも熱烈な支持を受けている。

ボストンバッグ「シーバッグ」(縦27×横43×マチ25cm)40万円(税別)/コノリー(コノリー銀座店)

ヨットの旅から生まれた簡易“ロッカー”

数々の傑作バッグを手掛けてきた「コノリー」のなかでも定番人気を誇るのが、この「シーバッグ」。その名のとおり、ヨットなどトランクスペースが限定的な乗り物での旅行用に考案されたバッグだ。ソフトなシボ付きのグレインレザーを本体に用いており、くったりとたためるのが特徴。荷物量に応じてコンパクトに使うことが可能となっている。ハンドルにリンクしたフラップを開けば、脱いだジャケットなどをたたむ作業に適したフラットなスペースが現われるところもポイント。矩形のフォルムも相まって、まさに持ち運べる“ロッカー”といえる存在だ。

マーク自体は非常に小さいが、この控えめな所こそが実に英国らしい

控えめな銀箔ロゴが貴族的

伝統的なイギリス・メイドらしさを感じさせる銀箔の型押しロゴ。ヴィンテージの銀器などに見られるホールマーク風のデザインが洒落ている。

小物収納に適したポケットも装備する

大きく開くからこその、使いやすさ

ハンドルとリンクしたフラップの下に設けられたコの字ジップによる入れ口。バッグ本体の上辺が大きく開くためスパイクなどの取り出しも実に容易だ。内側は丈夫なキャンバス張り。

問い合わせ情報

問い合わせ情報

コノリー 銀座店
TEL:03‐3574‐3411

ルックスオティカジャパン<オークリー>
TEL:0120‐009‐146 ビームス&ウィンズ 有楽町
TEL:03‐5221‐6001

styling:Mariko Kawada
edit & text:Zeroyon Lab.
photograph:Tatsuya Ozawa(Studio Mug)