2~3泊の旅行などに用いるボストンバッグは、ゴルフの様々なギアや着替え、それにスパイクなどを収納し持ち運ぶ鞄として非常に丁度良いサイズ。しかもスポーツアイテム然としたルックスではなく、高級かつファッショナブルな味付けのため、色々なシーンに使い回せるところも見逃せないポイントだ。そこで、欧州の高級ブランドが手掛ける“ゴルフにも最適”な万能ボストンバッグに注目。最終回で取り上げるのは、ゴルフ発祥の国でもある英国老舗のダンヒルが、自信をもって打ち出す最新モデル。

アクティブに遊ぶ紳士のために

「ダンヒル」と言えば、誰もが知る英国発祥のジェントルマンスタイルを今に伝える老舗ブランド。スーツや小物などのアイテムで日本でも有名だが、自動車黎明期の19世紀に生まれたブランドらしく、自動車移動にまつわるニーズを先取りしたユニークなグッズを多数リリースしてきたメゾンでもある。

バッグ類に関してもただ単にエレガンスを誇るだけでなく、アクティブかつ男性的なエッセンスを強く匂わせるのは、そういった“紳士の遊び心”を常に軸としているから。昨今では新進のクリエイティブディレクターを招聘するなど、英国的な伝統に加え若々しいエッセンスを加えたアイテム作りを実現させており、広い世代から支持を集めている。

ボストンバッグ「ラゲッジキャンバス ウィークエンダーバッグ」(W47×H36×D18.8cm)37万2000円(税別)/ダンヒル

ファッショナブルながら機能性も追求

「ダンヒル」のロゴが大きくあしらわれたバッグは、かつて同ブランドの顧客だったセレブリティに由来する。アメリカを代表する伝説的エンターテイナーのフランク・シナトラを撮影した1970年のフォトに、印象的な「ダンヒル」のペーパーバッグ(買い物袋)が写り込んでいたのだ。そこからインスピレーションを得てデザインされたのが、「ダンヒル」のロングテールロゴを全面に配したバッグコレクション。キャンバスに樹脂をコーティングした素材は軽量でありながら摩耗に強く、耐水性も兼備する。ロゴと同色のレザーをハンドルや補強に使用しており、キャッチーでありながら重厚な品格を有するスペックに仕上がっている。

キャンバスはコーティング処理に加え、エンボス加工にて繊細なシボ感も与えられている

クールな印象の秘密はデジタルプリントにあり

コットンキャンバスにポリウレタンコーティングを施した本体素材は、優れた軽量性と耐久性を誇る。「ダンヒル」独自のロングテールロゴを、先進のデジタルプリントで正確に配したデザインが印象的だ。

専用の南京錠を含めすべてのメタルパーツにロゴが配されるなど、細かいところもメゾンらしい配慮が見て取れる

本体入れ口は安心の錠前付き

旅行を想定し仕立てられたボストンバッグということもあり、ジッパーの入れ口はロックが可能。また、バッグの脇にはパイピングが施され、トリム部分やハンドル、さらに角にはカーフレザーが被されるなど万全の仕上がり。

問い合わせ情報

問い合わせ情報

ダンヒル
TEL:03‐4335‐1755


styling:Mariko Kawada
edit & text:Zeroyon Lab.
photograph:Tatsuya Ozawa(Studio Mug)