ツイードのジャケットは単品でも十分な存在感があるため、どのように着ればよいのか悩む人が多いもの。白シャツに無地タイなどで、無難に着こなす人が多いが、古林さんはあえて柄モノのシャツ&ネクタイでVゾーンメイク。そのポイントは、色数を絞り込むことだ。

シャツの縞色、ネクタイの地色、ポケットチーフには茶色を使うことで、ネイビーとグリーンのチェック柄のジャケットを引き立てている。聞けば、いまカラーアナリストの資格取得のために勉強中なのだとか。古林さんには赤味のある茶のトーンが似合うと知って、幅広い茶色のなかからこのトーンを選んだのだ。確かにネクタイとポケットチーフはブランドは違っても、色味をあわせたセットになっていた。

自身のパーソナルカラーを診断して、似合う色を知ることで、コーディネートのしやすさはぐっと上がる。たとえばネイビースーツといっても、明るいトーンからダークなもの、鮮やかなものからくすんだ色目まで様々である。たくさんの色の中から自分に似合う色を最短で見つけ出すために、感覚を使うか、知識を使うか。どちらも自信がなければ、店頭で古林さんに訪ねてみるといいだろう。

ツイードの織り感にサテンやツイルなどシルクのタイはあわせにくいとされている。ここではジャカードの織り感あるものを選んで、紡毛同士でかけ合わせた。ポケットチーフもよく見るとウールのものを選んでいる。カラーの次はマテリアル。素材感の掛け合わせも大切なポイントだ。

ワイシャツ・ネクタイ スタイリスト 古林佑一さんのVゾーン――ジャケット/フィナモレ、シャツ/ルイジ ボレッリ、ネクタイ/フランコ バッシ、ポケットチーフ/ドレイクス
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text:Zeroyon Lab.
photograph:Yuko Sugimoto