最近は肩パッドや裄綿を省いた「アンコン仕立て」の軽いジャケットが主流だが、そろそろ次のトレンドや、他とは違う一着を求めている“スーツエグゼクティブ”は少なくない。流行やトレンドは不要とはいわないが、ほんの少しでいい。そんな人のためのスーツがベルヴェストにある。

ベルヴェストの「645」モデルはかつての「535」モデルに代わるスタンダードモデル。薄めではあるが肩の構築はきちんと設計されており、裄綿も使われている。スクエアなフォルムはステイタスある男のスタイルとして役職付きエグゼクティブのオフィススタイルや、士業などといった職種にも似合う。ジャケットは細身すぎないドロップ7で余裕ある着丈。パンツも股上があり、シルエットもそれほど細くない。スリムすぎるスーツに辟易としていた大人に自信を持って薦められる。

色はトレンドのブラウンカラー。流行に乗じるなら「部長、はやりの色ですね」と言われるぐらいの要素で十分だ。衿開き角度の小さいストライプのシャツに、ネクタイは茶系スーツに定番の茶色を地に敷く小紋タイを合わせたVゾーンの好例。ポケットチーフも茶の縁取りにして、色数を絞るのはスーツの着方の鉄則。とくに茶色は他色を選り好むのでご注意を。

一言だけ申し添えておこう。ヴァナコーレのシャツは、こう見ると端正な衿羽根だが、じつはジャケットを脱ぐと衿羽根の長いロングポイントとなっている。衿先がラペルの上にハネない利点もあるが、さらに第2ボタン位置を高く設定することで、ノータイで着るとオープンカラーシャツのように衿羽根が真横に開き70年代的な衿元となる。これが、かえって新鮮に見える。実物は、ぜひ店頭でご覧頂きたい。

メンズテーラードクロージング アシスタントバイヤー口元勇輝さんのVゾーン――スーツ27万8000円(税別)/ベルヴェスト、シャツ3万円(税別)/ヴァナコーレ、ネクタイ1万9000円(税別)/スパッカネアポリス
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text:Zeroyon Lab.
photograph:Yuko Sugimoto