オンラインでの買い物サポートも充実

東京・銀座のメインストリート、中央通りに面して立つのがダンヒル銀座本店だ。通りに面した壁面はほぼガラス張りとなっており、ラグジュアリーでありながらコンテンポラリー。肩肘張らずに入店できる軽やかな雰囲気がある。

3フロアから成る店内にはダンヒルのほぼフルラインアップがそろうのはもちろん、バーとバーバー(理容室)を併設している点も大きな特徴だ。これらは英国ならではのラグジュアリーな時間やリラクゼーションを提供するという、イギリスの本店のコンセプトを踏襲したもの。バーではアフタヌーンティーやスイーツを楽しむこともでき、仕事のちょっとした空き時間のほか、ミーティングで利用するビジネスパーソンもいるそう。一方のバーバーでは、シェービングやフェイシャルケア、ネイルケアなど、ショッピングの合間などに気軽に受けられるメニューが充実している。

待ち合わせにも重宝しそうな「dunhill BAR」。電話03‐6263‐2158、営業時間11:00~23:30(ラストオーダー23:00)、日曜・祝日は~20:00(同19:30)※4月1日現在、時短営業中のため~21:00(同20:30)の営業
2階の一角にある「dunhill BARBER」。洗髪時に頭を前方に倒すのが英国式。シェービングは2750円~(25分~、税込)。電話03‐6263‐2528、営業時間11:00~20:00

現在、ダンヒル銀座本店では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインによる買い物のサポートも行っている。ラインワークスやズームを介して店内や気になる商品を見ることができ、気に入れば銀行振込やメールリンク型決済で購入することもできる。興味がある人は、銀座本店に電話かメールで問い合わせを。

ダンヒル銀座本店
東京都中央区銀座2‐6‐7
03‐3562‐1893
jpdun.ginza@dunhill.com

英国の品格をベースに現代的な風を吹き込む

そんなダンヒル銀座本店が提案する「これからの仕事服」、そしてお薦めのアイテムはどんなものか。ダンヒルのマーケティング担当者に聞いた。

「働き方が大きく変わりオン・オフの境目がなくなってきているので、ダンヒルでもオン・オフ問わずに使えるものをご提案しています。その上で私たちの強みといえば、やはりテーラリングの伝統です。オフでも使えるものといっても単にカジュアルダウンするのではなく、品格をキープしながらも快適なものや、機能美といったことがテーマになっています」

セパレートタイプなので上下別々に購入可能。「トラベルジャケット」20万9000円、「トラベルトラウザー」5万7200円(ともに税込)

ダンヒルが薦めるアイテムの一つ目は、トラベル仕様のジャケットとパンツ。「ジャケットは裏地なし、トラウザーはウエストゴム、ドローコード仕様で着心地が快適。シワにもなりにくい機能性が特徴です。その一方、ジャケットのベントはエレガントなサイドベンツで、ビジネスでも問題なく着られる上品さも併せ持っています」。シャツやニット素材など、TPOに合わせてインナーで調整するのがお薦めだ。

写真のブラウンのほか、ブラック、インク(ネイビー)、タンの4色展開。靴「シティ スニーカー」8万300円(税込)

続いてのアイテムはレザースニーカー。「こちらもオン・オフで使えるアイテム。ビブラムライト製のソールで歩きやすく軽量ですが、アッパーが艶ありのカーフなのできれいめな服装にも合う。トラウザー、チノパン、デニムなど幅広く履き回せると思います」。

ネイビー(写真)とブラックの展開。サイズは高さ40(持ち手含む)×幅30×マチ15cm。「ダンヒル ベルグレイヴ イースト ウェスト トート」20万4600円(税込)

最後は、ダンヒルの主力製品の一つであるレザーグッズから、トートバッグをセレクト。「このバッグはハンドルの長さが絶妙なんです。手に提げてもだらっとしない長さで、なおかつ肩にもかけられる。ラップトップなど重いものを持ち歩く際も便利です」。マチは15cm、ポケットは外に1つ、内に2つと収納力も申し分ない。

オン・ビジネスのウエアやアイテムにも快適さが不可欠となった昨今、その流れを取り入れながらも品格を損なっていないのは、英国の伝統をベースにしたものづくり、そしてテーラリングをはじめとしたダンヒルの技術・ノウハウがあればこそだろう。英国の格式と現代的な軽やかさが融合したスタイルは、老舗の中に息づく先進性の発露。伝統の価値を知り、新しさを創る男のシンボルとしてもふさわしい。

ダンヒルインフォメーションデスク

0120‐914‐675


text:d・e・w
photograph:Hisai Kobayashi