ビルの中で街歩き!?「HIBIYA CENTRAL MARKET」

東京ミッドタウン日比谷の3階に忽然と現れた「街」、それが「HIBIYA CENTRAL MARKET」だ。いつの時代の、どの国のどの場所がモデルなのか、それは訪れた人がそれぞれイメージした場所が正解。誰にとってもどこか懐かしく、癒される空間なのだ。

この場所をつくったのは、書店の「有隣堂」。実は大正時代から昭和の初めごろまでカフェを経営していたことがあるという。さらに日本初のクレープ店をつくったのも有隣堂というから驚きだ。横浜の地で創業した店らしく進取の精神に富んだ有隣堂ならではの店舗コンセプトは、まさに新しい書店、誰にとっても新しい“自分の居場所”だったのだという。

クリエーターが編集した本棚が、ぐるりと囲う「Library」。内部の空間には、無国籍なセレクト雑貨やヴィンテージ家具を販売するスペースが。

クリエイティブディレクターの南貴之氏が手がけた“街並み”には、好奇心を刺激する書店があり、レトロ感いっぱいで“生涯通いたくなる理容室”を目指す「理容ヒビヤ」があり、ヴィンテージメガネが並ぶアイショップがあり、屋台のような飲食店やコーヒースタンドなどが佇む。カオス的な雰囲気の中で、身だしなみを整え、本で教養を高め、酒食に癒される、三拍子そろった居場所がここにある。

東京ミッドタウン日比谷

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text:Miho Yanagisawa
photograph:Kentaro Makita