おとなっぽいクルマとは?

おとなっぽいクルマってなんだろう。「クルマ遍歴」なんて言葉があるぐらいで、男(と女)はクルマとともに成長する部分がある。

昨今ではSUV(スポーツユーティリティビークル)が流行中で、もちろん、これはこれで独特の味がある。

でもあえて言わせてもらえれば……スポーツカーが特別なオケージョンで利用する"三つ星"で、SUVはハンバーガーみたいなものかもしれない。

修業を積んだ料理人が手がける日本料理やフランスやイタリアの料理は、クルマでたとえると、やっぱりセダンなのだ。というのが私の持論。

刺激性は少ないかもしれないが、操縦性や乗り心地や快適性などベーシックな部分が作りこまれているからだ。いいセダンを経験すると、クルマの基本がわかってくるように思える。それがドライバーとしての成長につながる、としたら、いいすぎだろうか。

セダンに手を抜いていない自動車メーカーは少なくない。ドイツの御三家(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)もそうだし、ボルボだってプジョーだってセダンをしっかり作っている。

スポーティ志向の強い「Fスポーツ」。仕様はグリル、リアスポイラー、タイヤ、サスペンションシステム、エンジン制御システムなど専用装備を持つ
ES300h。全長4975ミリの車体はLSより260ミリ短い

日本メーカーも同様。そこで本題の「レクサスES」である。レクサスというブランドが誕生した1989年からラインナップに存在した、「LS」とともに長寿の車種だ。

LSの下に位置づけられたES。モデルチェンジを繰り返し、2018年初夏には7代目が発表された。これが今回ESとして初めて日本導入されることが決定したのである。

新型レクサスESをビジネスマンのみなさんにお勧めしたい理由は、いろいろあるけれど、いい仕立てのスーツを推しているこのサイトのポリシーと通じる。仕立て、というか出来のいいセダンなのだ。

レクサスでは、2018年秋の導入予定、とする新型ES。日本には2.5リッターハイブリッドの「ES300h」が投入されるそうだ。

仕様はおそらく「Lパッケージ」と「Fスポーツ」。前者が快適志向、後者がスポーティという性格分けがなされている。