LEXUSを無料で独占できるリッチな1時間～LEXUS MEETS... （レクサスミーツ）

今年3月、東京・日比谷に大型商業施設「東京ミッドタウン日比谷」が開業した。約60店舗に及ぶショップ＆レストラン、オフィス、映画館が集積された施設として、開業時に話題をさらったのは記憶に新しい。そんな施設のエントランスに隣接する形で1階にオープンしたのが「LEXUS MEETS... （レクサスミーツ）」だ。

こちらでは試乗サービス「TOUCH AND DRIVE」を実施している。流れはいたってシンプル。希望の車種をオンライン予約し、当日はカウンターで受付を行う。受付時に同意書にサインした後、コースを決めたら、クルマをロータリーで受け取ってすぐ出発することが可能。試乗車は、日によって入れ替わりがあるものの、11車種すべてをラインアップしている。

コースは自分で選ぶことができるほか、特に希望がなくとも、おおまかなイメージを伝えればスタッフがオススメのルートを提案してくれる。お台場や皇居一周などが人気だそうだ。また、ルートをナビに送信しておいてくれるというから初心者も心強い。

試乗は受付や車両準備の時間を含めて90分。「受付時間は通常10分から15分程度で、必ず1時間は乗車時間を確保しています」と受付スタッフ。スタッフの同乗は必要なく、まるでマイカー気分で利用できるのも大きな特徴と言える（希望者にはスタッフの同乗も行っている）。

今回試乗したのはLS500h。1120万円～というレクサスのフラッグシップセダンである。日比谷通り側のロータリーで待っていると、間もなく車両が運ばれてきた。全長5mを超える大きな車体、挑戦的な鋭いデザインのフロントグリルが、こちらにやや緊張感を与える。

が、それもつかの間、乗り込んでみると、とても安心感があって驚いた。車内は静かで威圧感はなく、アクセルを踏むとエンジンの吹き上がりも実に上品かつなめらか。5mを超えるサイズなのに容易な取り回し、安全装備やストレス軽減のきめ細やかな装備などに感心しきり。たとえばフロントウインドウには前方交差点の車線区分がどのように分かれているかが、矢印まで含めて表示される。これなら、早めに車線変更の判断ができて、混雑した都内をスムーズに運転できるに違いない。

90分の体験を終えると最後にアンケートに答え、TOUCH AND DRIVEは終了。リピーターはウェルカムだそうで、実際に何度も利用している人は少なくない。

「LEXUS MEETS...」にはカフェが併設されていて非常に人気が高い。注目はカフェのメニューにあるピクニック デリボックス。気が利く人なら、こちらを積んでお台場でピクニックを楽しむなんて洒落たドライブができてしまうのだ。

スタッフに「LEXUS MEETS...」の施設名の由来を聞いてみたところ、興味深い答えが返ってきた。LEXUSに『出会う、触れる、乗る』が施設のコンセプト。MEETS...と最後に「...」を入れたのはLEXUSと出会ったお客様のストーリーが先に続いてほしい、との思いからです」（LEXUS広報担当者）。

これまでLEXUSに興味がありながら、商談に進みがちなディーラーでの試乗をためらう消費者は少なくない。が、LEXUS MEETS...なら、ショッピングで訪れた施設で、かしこまらずに簡単に試乗が楽しめるし、実際にこれまでLEXUSがアプローチできていなかった人たちが、すでにTOUCH AND DRIVEを利用している。また、普段なら男性一人で行うことが多い試乗を夫婦、家族で体験できるのも東京ミッドタウン日比谷内だからこそ。

先日は、西武鉄道とのコラボレーションにより、LEXUSで秩父まで行き、西武鉄道のレストラン列車で食事を楽しみながら東京に戻るプランを展開。過去にはショコラコーディネーターが同乗し、都内のショコラティエを巡るユニークな企画も実施されたことも。LEXUSがともにあるライフスタイルの楽しさを提案するLEXUS MEETS...は、クルマとの暮らしを充実させる一助となるのではないだろうか。