和食は旬が感じられ、会話を邪魔しない
大切なお客様との会食では、極上の食材を提供してくれる和食店を利用します。和食は一皿ごとに旬を感じられ、目と舌で職人の技に感激していただけます。その一方で静かに流れていくように提供されるので、会話を中断させることがなく、テンポがいいのです。「吉星」はまさにそんな店です。
先日は天然鮎をいただきました。岐阜県の長良川から生かした状態で取り寄せるそうです。解禁時の5月末頃は稚鮎で提供されていたのが、6月、7月とだんだんと大きな鮎になっていきます。個室に入ると、女将さんが活けた季節の花一輪が迎えてくれる、そんな主張しすぎない和のおもてなしの粋を随所に感じます。
大将がこれぞと思う食材しか置かない名店
弊社の西日本支社に近く、社内の懇親会などで利用している「北新地 隼人」も、都内でこの価格では食べられないほどのいい食材を扱っているお店です。
大将がこれぞと思う食材しか置かない、こだわりの名店です。「最高のホタルイカと、普通のホタルイカ、どちらが食べたい?」と出された最高のホタルイカの脇に、一つだけ普通のホタルイカが載っていて、食べ比べしたこともありました。味の差は歴然です。
両店舗とも店主の目と腕だけでなく、長年市場や現地に通って信頼関係を築いてきたからこそ、いい食材が仕入れられる。やっぱり最後は人なのだと感じます。
弊社でも、可能な限り社内で情報を公開し、顔を合わせて話し合いながらゴールを定めています。「こうやりなさい」と指示されても、他人のアイデアで動くときには、心の底では納得していなかったり、認識がずれたりするものです。
それを避けるためにも、現在抱えている問題を共有し、これからどの山の頂上を目指すべきか、徹底的に意見を出し合うのです。机上の空論にならないよう、仮説を立てたらお客様にご相談・検証し、最後はお客様に決めていただきます。
全員が参画する形をとってからは社内に活気が出て、お客様との信頼関係もより強固になりました。おかげさまで増収増益。これは社員それぞれが主役になったからこそ、成しえたことだと思います。
すべての経営者と同じく、私にもストレスはあります。仕事中に私が笑顔でいることも大事ですから、朝のジョギングや週末の水泳でストレスをなくします。単調な動きの繰り返しなので、運動中に仕事の課題が整理できて一石二鳥なんですよ。
平手智行/Tomoyuki Hirate
デル 代表取締役社長、米国デル シニアバイスプレジデント
1961年、神奈川県生まれ。86年米チャップマン大学で学士号取得。87年日本IBMに入社、2002年より米IBM戦略部門を経て、06年に米IBMバイスプレジデント兼日本IBM執行役員。12~15年に米ベライゾンのエリアバイスプレジデント兼ベライゾンジャパン合同会社執行役員社長を務めた後、15年8月より現職。
吉星
洗練された料理と下町女将のもてなしにほっとする
住所:東京都中央区日本橋人形町2‐21‐5
電話:03‐3666‐9779
営業時間:17時~22時(21時LO)日祝休
席数:個室7(総席数35席)カード利用可 喫煙は電子タバコのみ店内の喫煙場所で可
公式サイト
北新地 隼人
脂ののった魚や肉に舌鼓。極厚鯖寿司は土産にも。
住所:大阪府大阪市北区曽根崎新地1‐1‐7
電話:06‐6345‐1607
営業時間:17時30分~翌2時(翌1時30分LO)日祝休
席数:カウンター12席、半個室掘りごたつ10席 カード利用可 喫煙可
公式サイト
text:Minako Hoshikawa
photograph:Takahiro Kohara/Masaya Morimoto
from:PRESIDENT 2018.9.17