好きな物を好きなときに好きなだけ食べる

食生活に関しては現役時代も引退後も、気を配るようなことはなかったですね。好きな物を好きなときに好きなだけ食べていました。といっても、現役時代から一回の食事の量はそんなに多くないんですけどね。今もちょっと体重が増えてきたかなと思ったら軽く走ったり、家ではお酒を飲まないようにして調整するくらいです。

現役時代はお酒をかなり飲んでいましたね。二日酔いになっても数時間しか寝てなくても、平気できつい練習をこなしていました。昔から人並み以上の体力と精神力があったようです(笑)。

食についてのこだわりは、強いて言えば味ですかね。家では味わえないおいしい料理を食べたくて、外食することが多いです。

現役を引退した直後から通っているのが、六本木にある割烹「海里」。知人に連れてきてもらって以来、27年間通っています。

ここのお店の自慢は何と言っても天然のトラフグ。特にフグの白子焼きが大好きで、来るたびにたくさん食べてたら、一時期食べられなくなってしまったほどです。また、ぶつ切りにしたフグの身を、細かく切ったあんこうの肝とネギと一緒にポン酢で食べる、フグのぶつ切りも最高です。実はこのメニュー、もともとなかったものですが、僕が好きだったのでご主人に頼んで作ってもらったんです。最初は僕専用の裏メニューだったのですが、ほかのお客さんにも好評で、いつの間にか定番メニューになっちゃった(笑)。

店の雰囲気もすごくいい。個室しかないから気の置けない友人たちと落ち着いて飲めるんですよね。仕事の軽い打ち合わせなどでもよく使っています。

旬の最高の食材を味わえるのが魅力

大阪の割烹「月波」も大好きなお店です。10年前にテレビのロケでうかがったのが初めてなのですが、そのときの衝撃が忘れられなくて、プライベートでも通うようになりました。

ここの大将はとても気前がよくて、イセエビやアワビ、ウニなどの高級食材を惜しげもなく使うんです。とにかく量が多くて豪華でおいしい。そもそも和食を腹いっぱい食べるという発想がなかったので、度肝を抜かれました。いつも1万円のお任せコースを頼むのですが、毎回、この内容で本当に1万円でいいのかなと恐縮するくらいです。春はハモ、秋は松茸、冬は蟹と旬の最高の食材を味わえるのが魅力です。これまで多くの友人・知人を連れていきましたが、例外なくみんな驚いて、とても喜びます。本当におすすめできる店ですよ。

川合俊一/Shunichi Kawai
元バレーボール選手、タレント
1963年、新潟県生まれ。日本体育大学在学中から全日本入りし、センターとして活躍。全日本の主将を務め、ロサンゼルス・ソウル五輪に連続出場。90年の引退後、日本人初のプロビーチバレーボール選手として世界各地のツアーに参戦。日本ビーチバレーボール連盟会長、タレントなど幅広い分野で活躍中。

海里

全室個室。大事な人と深い話ができる和食の名店
芸能界の食通もうなる旬の味。看板メニューは豊後水道で育った最高級のフグ。
住所:東京都港区六本木7‐13‐9 六本木高橋ビル1F
TEL:03‐3405‐2763
営業時間:月~金 18時~24時 日・祝日休
席数:全24席 喫煙可 予約可 カード可

下桂茶屋 月波

サービス精神旺盛な店主のおもてなしに仰天。北新地の個性派割烹
ホスピタリティあふれる店主による豪華で繊細な絶品料理が楽しめる。客の予算と好みと目的に合わせ、料理を提供。お任せコース8500円~。
住所:大阪府大阪市北区曽根崎新地1‐7‐6 新日本新地ビル東館1F
TEL:06‐4797‐7776
営業時間:18時~23時 不定休(日曜営業)
席数:44席(個室5つ) カウンターのみ禁煙。個室は喫煙可 予約可 カード可
公式サイト

text:Hisatake Yamashita
photograph:Jyunichi Otsuki/Kunihiro Fukumori
from:PRESIDENT 2018.7.2