家飲みでもクラフトジンの美味しさを堪能できる方法は?

「バーはもちろん、家でも気軽に楽しめるのがクラフトジンの魅力のひとつ」と安彦さん。最近はハイボールのように、家飲みの定番酒として楽しむ人も増えているという。

「クラフトジンはボトルデザインも様々なので、家にあると映えるんです(笑)。自宅でジントニックを作る場合は、必ず市販のロックアイスを使うこと。製氷機の氷は柔らかく、すぐに水っぽくなってしまうのでおすすめしません。あとグラスはロングで、できるだけ薄張のものを使うと飲み口がよくなります。ステアは軽めに、ライムやレモンなどを加えればより清涼感が増します。レシピがシンプルなだけに、ベースのジン、トニックウォーターや炭酸水との組み合わせでいかようにも楽しめるので飲み飽きないですね」

CLOVERのジントニック 1400円(税別)。3人の女性醸造家が作ったベルギー生まれのクラフトジン。シロツメクサやラベンダー、エルダーフラワーなどのボタニカルを使い、まろやかでイノセントな味わいに仕上げている。飲み口が柔らかく女性にも人気が高い
GREEN HOOK GINSMITHのジントニック 1500円(税別)。「ジントニックを飲むためのジン」としてNYで誕生。オロロソのシェリー樽で寝かせてブラウンシュガーを加えている。ベースはコーン、小麦、大麦。スパイス感が強くレモン、オーク、バニラの風味がある。飲みごたえもしっかり

クラフトジンは、食前はもちろん食中に飲むのにもぴったり!

お酒と料理の相性を楽しむペアリング。レストランでも耳にすることが多くなったが、ワインや日本酒と違って、ジンは料理には合わせにくそうなイメージも? だが、「ジンと最高に合う料理も多いんです」と安彦さんは言う。たとえば、スパイスを多用しているカレーはクラフトジンとも好相性。同店でもジュニパーベリーを使ったカレーは大人気で「意外なほど合う! と驚いていただくことが多いです」。実際に食べてみるとスパイシーでコクのあるカレーと複雑にボタニカルの味が絡み合い、シュワッと炭酸が弾けるジントニックがこの上なく合う。そのほか、ガラムマサラを使った厚切りローストビーフやお酒に合うポテトサラダなど、相性を試してみたくなるメニューも充実している。

ジュニパーベリーのスパイスカレー 800円(税別)。ジントニックに合わせることを想定して作ったというカレーは、ジュニパーベリーでオリエンタルな風味をより際立たせている。スパイスとスパイスが織りなすマリアージュはハッとするほど好相性
お酒に合うポテトサラダ 500円(税別)。あえて固めに茹でたじゃがいもに白ビネガーをしっかりと効かせて。粒マスタードもアクセントとなってお酒が進む!

食前、食中、食後とオールマイティに楽しめるクラフトジン。レストランやバー、家飲みと、シーンを選ばない気軽さで気分や好みでフレーバーを選べるのも楽しい。その多様性を知れば知るほど、クラフトジンの魅力にどっぷりとハマっていくに違いない。

店舗情報

五反田の『ホテルロイヤルオーク』の階下にさまざまな業態の飲食店が営業している。『Bar Largu』は1階に店を構えており、クラフトジンのほかにワインやクラフトビールも充実。建物自体はややディープな雰囲気だが、カウンターメインの空間はフレンドリーな雰囲気で初めてでも入りやすい。

問い合わせ情報

問い合わせ情報

Bar Largu(バー ラギュ)
住所:東京都品川区西五反田1‐9‐3 ホテルロイヤルオーク20‐21
TEL:03‐6303‐9681
営業時間:18時~ラストオーダー翌26時
定休日:日曜


text:Keiko Kodera
photograh:Takuya Suzuki
location:Bar Lagu