「IWC トリビュート・トゥ・パルウェーバー“150 イヤーズ”」――アイ・ダブリュー・シー IWC
毎分訪れる密かな楽しみ。視認性の高さも光るデジタル式表示
ブランド創業150周年を祝して発表された「ジュビリーコレクション」は、ブルーまたはホワイトのラッカー仕上げの文字盤を特徴とする全28型からなるが、中でも注目は、時分表示をデジタル式に行う「IWC トリビュート・トゥ・パルウェーバー“150 イヤーズ”」。
この珍しいデジタル式表示は、もともと懐中時計で用いられていた機構だ。1884年に時計師パルウェーバーが製作したデジタル式表示を、IWCとしては初めて腕時計で実機化した。表示ディスクをリュウズ操作で前後に簡単に調整できる設計に改善、6時位置にスモールセコンドを配すことで12時側から時・分・秒と並び、時刻も把握しやすい。専用の香箱を持つ独立した輪列を用いて表示ディスクを動かすようになっているため、安定した歩度と60時間のパワーリザーブを確保するなど、実用面でも進化している。
「モンブラン タイムウォーカー ラリータイマー クロノグラフ リミテッド エディション 100」――モンブラン Montblanc
デザインの原点はヴィンテージラリーカー
2007年からモンブランの傘下にあるミネルバとは、1858年に創業し、20世紀初頭にはストップウォッチ製造で名を馳せたムーブメント製造工房である。同工房が創業160年となった2018年、モンブランはミネルバの遺産に光を当てたモデルを3つのコレクションから発表した。その一つが写真のモデルで、1960年代にミネルバが製造したラリーカー用のダッシュボード・ストップウォッチに着想を得てつくられた。
50mm径という大振りなケース、12時位置に設計されたリュウズ、白抜きして見やすくしたカウンターなどに往時の趣を宿す。イタリアの自社工房でつくられたビンテージテイストのカーフ・ストラップもよく似合う。
「ケープランド日本上陸50周年記念モデル」――ボーム&メルシエ BAUME & MERCIER
白×ブルーが爽やかな、日本限定モデル
1830年の創業以来、間断なく事業を継続してきた老舗ウォッチブランド、ボーム&メルシエ。同社の時計が日本に初上陸したのが1968年なので、今年はそれから50周年という日本だけのアニバーサリーイヤーとなる。
男性用クロノグラフ「ケープランド」は同社の主力コレクション。50周年を記念し、2018年SIHHではケープランドから日本限定130本という記念モデルが発表された。通常モデルではアラビア数字のインデックスをバータイプに変更し、針やインダイヤルの縁取り、ストラップをブルーに統一。ホワイトダイヤルとの組み合わせは爽やかな印象で清潔感もあり、オフの軽快な装いはもちろんスーツスタイルにも合わせやすいクロノグラフだ。