会場で出合った、気になるアレコレ
そんな各社のブースでは、新作とはまた違った驚きや面白さがあるクリエーションやプロダクトを見ることができる。店頭では見ることのできない大規模な空間デザインや、普段は(もしかしたら一生?)お目にかかれないマスターピースに出合えるのもまた新作フェアの楽しみ。今年見かけた「ちょっと気になる」モノ・コトをお届けしよう。
2018年は転機となる年だった
2018年はバーゼルワールドにとって転機の年となった。昨年までは8日間だった会期が6日間に短縮され、会場も縮小されるとの発表が開幕前にあったためだ。さらに出展社数が昨年から数割も減少するという話も飛び交っていた。しかし、いざ幕が開くと例年とそれほど違わない賑わいぶり。大盛況とまではいかないものの、主催側の発表によれば最初の2日間は前年を8%上回る入場者数になったという。
気になる各社の新作はというと、カラーや素材、サイズのバリエーションを展開したブランドが多く、手堅い印象が強かったものの、中には高級時計の世界に新風を吹き込むクリエーションや、画期的な進化を遂げたモデルもちらほらあった。本特集では次の記事から、こうした「注目時計」のレポートをお届けする。
text:Hiroaki Mizuya(d・e・w)
photograph:Kazuteru Takahashi