機械式時計の歴史や伝統を伝えることだけでなく、個々のユーザーのライフスタイルに基づいた時計選びを提案するoomiya 鹿児島店。「腕時計に実用性は欠かせないけれど、そこに“プラスα”があるものを見つけてほしい」とアドバイスする店長の浅山美宏さんが薦めるのは、ほかとはちょっと違う魅力を備えたモデルです。
▼30代のビジネスパーソンの出世ウォッチ:
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ」
■クロノといえどもビジネスには上品さが不可欠
自動巻きムーブメント、キャリバー16を搭載した「タグ・ホイヤー カレラ」のクロノグラフに、2018年に新しく加わったモデルです。同モデルのDNAであるスポーツ&エレガンスを踏襲しながら、現代的に仕上げられたデザインが魅力です。
最も活動的に行動される30代のビジネスパーソンにふさわしいアクティブさを備えながら、ビジネススタイルの基本色でもあるブルーの文字盤のほか、ケースやブレスレットのデザインも洗練され、上品な大人の印象もしっかり主張してくれます。
▼40代のビジネスパーソンの出世ウォッチ:
ブルガリ「オクト フィニッシモ サンドブラスト」
■上昇志向のメンタリティーと響き合う
30代の経験を生かしてビジネスで大きな成果を上げる人もいると思います。ただ、経験に頼りすぎると思わぬ落とし穴も。“守り”に入るのではなく“攻め”の姿勢が必要かと思います。
そんな40代にお薦めのモデルは、これまでの時計の歴史を継承しつつ、新しい扉を開くブルガリです。ブルガリの「オクト」は、八角形を取り入れた美しいフォルムと、110面のファセットを持つオクトの原型モデルのケースデザインが特徴。世界最薄に挑戦し続けている点も注目です。自動巻きムーブメントのマイクロローターにはプラチナを使用し、巻き上げ効率の向上にも成功。5年後、さらにその先まで、ともに人生を歩む良きパートナーになりそうです。
▼50代のビジネスパーソンの出世ウォッチ:
シャネル「ムッシュー ドゥ シャネル」
■最後にたどり着くのは、人とは違う特別感
この時計のためだけにシャネルが開発した初の自社製ムーブメントは、針の動きがユニークなレトログラード式。メカニズムで遊び心を持たせ、シンプルなオパールアイボリーカラーの文字盤の余白を多く確保したため、優雅で落ち着きのある印象です。
シャネルにしかつくり出せない18Kベージュゴールドがオンリーワンの貫禄と上品さを演出してくれます。また、ケースバックから覗くムーブメントは凛々しく精巧なデザインで、思わず目が釘付けになるほどの美しさ。王道の時計ブランドをすでに所有していることが多い50代。だからこそ、人とかぶることが少なく、差をつけることができる満足度の高いこの1本で決まりです。
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