【プレゼンター】
アルノー・カレズ氏
カルティエ インターナショナル マーケティング&コミュニケーション ディレクター

アルノー・カレズ氏

現代のニーズに即して「パシャ」を刷新

今年のトピックは多数あるが、その最たるものが新しい「パシャ ドゥ カルティエ」だ。1985年にデビューして以来、カルティエ・ウォッチの中でも最も有名なモデルの一つで、日本では特に1990年代に登場した「パシャ C」が好評を博した経緯がある。

再登場した今年のパシャは、最大の特徴であるねじ込み式リュウズをはじめ、アラビア数字、スクエア形のレールウェイミニッツトラック、アタッチメントのクル・ド・パリなど、初代から受け継がれたアイコニックなデザインコードはすべて踏襲している。

そこに新たに、ストラップの交換やブレスレットのコマ調整が容易に行える機構を付加した。リュウズガードの内側のケース側面には、パーソナルなエングレービングも可能だ。腕時計を自分らしく自由に楽しむ現代のライフスタイルに適したモデルになっている。

今年は新型コロナウイルスの影響で多くのイベントやフェアの中止を決定した。代替として新作発表のための特別サイト「Cartier Watchmaking Encounters」を立ち上げ、情報発信を行っている。また、欧州の国境なき医師団への寄付など、世界的な非常事態に対する支援もわれわれにとって重要なことだととらえている。

パシャ ドゥ カルティエ

ケース、ブレスレットはステンレススティール。ケース径41mm。自動巻き。10気圧防水。71万円(税別予価)。2020年9月発売予定 © Cartier
18Kイエローゴールドケース。ケース径41mm。自動巻き。10気圧防水。アリゲーター・ストラップ。176万4000円(税別予価)。2020年9月発売予定 © Cartier

レールウェイ式分目盛りの意匠や文字盤のギヨシェ装飾などは踏襲し、一見どこが変わったのか気づかないほど繊細なディテールワークでモディファイした。10気圧防水ながらケースの厚みを抑え、カルティエらしいエレガンスも持ち合わせている。ほかにダイヤルにオープンワークを施したモデルやジュエリーをあしらったモデルなど、多彩なラインナップをそろえる。

問い合わせ情報

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