【プレゼンター】
マニュエル・ブランデラ氏
IWC(リシュモン ジャパン) ブランド・ディレクター

マニュエル・ブランデラ氏
©Kazuteru Takahashi

機能のみならず発明精神もエグゼクティブ向き

今年のIWCは、ブランドの歴史的にも現代のラインアップを俯瞰しても重要なコレクションである「ポルトギーゼ」にフォーカスする。

初代ポルトギーゼは1930年代末に科学観測などに使うデッキウォッチを基にデザインされ、それゆえ視認性に優れていた。驚くべきは、現代に至るまでその顔つきがほとんど変わっていないことだ。80年前もおそらくそうだったように、今日見ても新鮮でコンテンポラリー。これがポルトギーゼのユニークさだ。

このポルトギーゼをリニューアルするにあたり、今年はすべての新作に自社製ムーブメントを搭載した。3針のエントリーモデルから機能的なクロノグラフ、ハイエンドな複雑時計までそろうメインコレクションとなる。

エグゼクティブに向けて1本選ぶとすれば、永久カレンダーモデルだ。IWCの伝説的な時計師クルト・クラウスが1980年代に開発した永久カレンダーは、ブランドの価値を最も雄弁に表現する複雑機構。先端的なマテリアルにより効率がアップした自動巻きのペラトン式巻き上げシステムもまた、われわれの象徴的な機構となる。こうした発明の精神もまた時計好きのエグゼクティブのニーズを満たすはずだ。

ポルトギーゼ・クロノグラフ

ポルトギーゼ・クロノグラフ
18Kレッドゴールドケース。ケース径41mm。自動巻き。3気圧防水。アリゲーター・ストラップ。179万円(税別)

端正でありドレス感も高い18Kレッドゴールドケースのクロノグラフ。クロノグラフの制御方式に正確性や安定性に優れるコラムホイール式を採用した新開発の自社製キャリバーを備える。ケース裏には装飾も施されたキャリバーが覗く。ストラップはイタリアのサントーニ社製。今回のリニューアルではドットタイプの分目盛りの外側に、1/4秒単位の目盛りを付加。航海用精密時計というルーツを想起させる。

ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 42

ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 42
18Kレッドゴールドケース。ケース径42.4mm。自動巻き。3気圧防水。アリゲーター・ストラップ。342万円(税別)

IWCの発明精神のシンボルである永久カレンダー機構を搭載したモデル。9時位置のインダイヤル内の小窓でうるう年を示す。6時位置には577.5年に1日しか誤差が生じない高精度のムーンフェイズも備える。60時間のパワーリザーブを有し、ストラップはサントーニ社製。上のクロノグラフも含めて、購入した時計をMY IWCプログラムに登録すると標準的な2年保証が8年間の国際保証へと延長される。

問い合わせ情報

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IWC
TEL:0120-05-1868

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