東京・銀座の並木通りは、一流時計ブランドのブティックが軒を連ねるウォッチストリート。その新橋寄りの銀座6丁目に位置するのがジャガー・ルクルト銀座並木ブティックだ。ブティック限定モデルやハイコンプリケーションまで品ぞろえは日本最大で、時計技術者が常駐しメンテナンスにも対応する。
ジャガー・ルクルト銀座並木ブティック
東京都中央区銀座6-7-15 第二岩月ビル
03-5537-5911
人とかぶらない「レベルソ」のコードバン仕様
そんなジャガー・ルクルトの代表作といえば、やはり「レベルソ」が挙がる。角型ケースのアールデコ・スタイルと、ポロ競技の衝撃から時計を守るために考案された反転式ケースを特徴とするコレクションは時代を超えて親しまれているが、その人気の高さゆえに人とかぶりやすいのが気になるところ。
そこで今回「ほうび時計」として選んだのがブティック限定モデル、「レベルソ・トリビュート・デュオ」だ。レベルソには、ポロ用具の製造を起源とするアルゼンチンのブーツブランド、カーサ・ファリアーノが手がけたレザーストラップを採用したモデルがある。このストラップが通常はカーフ製なのだが、今回取り上げるブティックモデルはコードバン製。高級感があり、使うほどにつやが増す楽しさもある。
世界を相手に活躍するという抱負を込めて
2本目に選んだのは「マスター・コントロール・ジオグラフィーク」。ジオグラフィークとはジャガー・ルクルト独自のワールドタイム機構の呼称である。リュウズを操作して文字盤上の都市名ディスクを回し、時刻を知りたい地名をセットするとインダイヤルで自動的に表示する便利な機能だ。来年はもっと海外とのやり取りを増やしたい、世界を舞台に活躍したいというビジネスパーソンは、そんな思いを腕時計に込めるのもいいだろう。
ちなみに「マスター・コントロール」とは、COSC(スイス・クロノメーター検査協会)の基準よりも厳しい自社のテストをクリアしたコレクションのこと。6つの姿勢差、3つの温度差で計1000時間に及ぶ検査を経て出荷される。タイムピースとしての信頼性も申し分ない。
勲章代わりに複雑機構最高峰の逸品を
機械式時計には複雑機構と呼ばれるものがいくつかあるが、その中で最高峰に位置付けられるのがミニッツリピーターである。ケースに備わるスライダーやプッシャーを操作すると現在時刻を鐘の音の数で伝える機構で、技術的難度の高さから製造できるメーカーは一握りに限られる。ジャガー・ルクルトはそのリピーター製作で150年以上の歴史を持つ。第一人者と言っていい。
ほうび時計の最後は、このリピーターを搭載した「マスター・ウルトラスリム・ミニッツリピーター・フライングトゥールビヨン」。独自の技術により鐘の音色や間隔にこだわり、さらにトゥールビヨンも併載しながらケース厚7.8mmというエレガントな薄型時計に仕上げた点が秀逸だ。薄さを追求するために自動巻き機構のローターをムーブメントの外周に配置し、その動きがダイヤルのオープンワークから眺められる点も特筆に値する。
2020年は誰しもが思うこと、考えることの多かった一年だったろう。そんな年に目覚ましい結果が残せたなら、自分への勲章としてこんな雲上時計をほうびとしてもいい。
ジャガー・ルクルト銀座並木ブティックでは、年末のギフトシーズンだけの特典も用意されている。11月21日(土)~12月31日(木)の期間中に時計を購入すると、オリジナルギフトがもらえるキャンペーンを行う。また、新型コロナウイルスの感染拡大防止から、新作の情報やブランドの歴史をオンラインで聞くことができるマスタークラス・サービスを行っている。実施日時や方法についてはブティックまで問い合わせを。
この記事の情報は2020年11月4日時点のものです。在庫や価格などが変動する場合があります。
問い合わせ情報
ジャガー・ルクルト銀座並木ブティック
TEL:03‐5537‐5911
text:d・e・w
photograph:Kazuma Okita