数多のブランドブティックが軒を連ねる並木通りと、東急プラザ 銀座とギンザ シックスという銀座の新名所を結ぶみゆき通り。その交差点の角地に立つのがIWC 銀座ブティックである。2年前の2018年にこの地に移転リニューアルオープンしたIWCシャフハウゼンの旗艦店となる。
直営ブティックのメリットは、稀少な限定モデルや複雑時計までそろうことのほか、ブランド正規のアフターサービスが間違いなく受けられることだ。IWC 銀座ブティックは1階に売り場を設け、2階にはテクニカルサービスを設置。時計技師が常駐し、ストラップの交換や長さ調整程度ならその場で対応するほか、修理やオーバーホールの受付窓口にもなる。
IWC 銀座ブティック
東京都中央区銀座6‐6‐1
0120‐26‐1868
ゴールドに見合う男になるという抱負を込めて
まずは今年2020年にリニューアルされた「ポルトギーゼ」コレクションからセレクトしよう。大ぶりのケースと視認性に優れたオーセンティックなデザインを特徴とする同コレクションの中でもとりわけ人気が高く、時計好きなら誰もが知るモデルが「ポルトギーゼ・クロノグラフ」である。
今回セレクトしたのは、18Kレッドゴールドとブルーダイヤルを組み合わせたブティック限定モデル。通常は一枚皮のアリゲーター・ストラップだが、銀座ブティックでは写真の編み込みタイプのストラップも選択できるという(数量に限りあり)。人気モデルでありながら人とかぶりにくく、ゴールドケースでありながら若々しいデザインなので金時計デビューにも推奨したいモデルだ。
あらゆる困難を乗り越えた自分への勲章に
残る2本のほうび時計は、航空世界から着想されたパイロットウォッチをピックアップしよう。まずはブラックとカーキが独特のミリタリー感を発する「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “SFTI”」。もとはアメリカの海軍戦闘機兵器学校(トップガン)でSFTI(戦闘機戦術教育)を修了した卒業生向けに製造したモデル。それをベースに新たに市販向けに1500本限定で製造されたのがこのモデルとなる。
激しい振動や衝撃にも耐え得るよう、ケースには高硬度の酸化ジルコニウムセラミックを、ケースバックとプッシュボタンにはIWCシャフハウゼンが開発したチタニウム合金のセラタニウム®を使用。内部には耐磁性に優れた軟鉄製インナーケースも備わる。出自のみならずつくりも本格志向のパイロットウォッチである。この1年頑張ったと胸を張れるなら、たまにはこんな勲章のような時計で自分の奮闘をたたえてもいい。
時代の節目となった2020年の記憶を鮮明に残す
もう一つのパイロットウォッチが「ビッグ・パイロット・ウォッチ」だ。ネーミングの通り46.2mm径という大型のケースを特徴とし、同じく大ぶりなオニオン型リュウズを備える。航空機の操縦中にも時刻が読み取りやすく、またグローブをした状態でもリュウズ操作が行いやすくという、パイロットウォッチ本来のデザインを踏襲したモデルである。
広めのブラックダイヤルに鮮明に映える針やインデックス、力強さを感じるリュウズやストラップのリベット、そして何よりいまでは珍しくなった46mm超のビッグサイズ。仕事でもプライベートでもターニングポイントとなったであろう2020年の記憶を鮮明に刻むなら、この上ないインパクトを放つこんな時計をチョイスするのも手だ。
この記事の情報は2020年12月9日時点のものです。在庫や価格などが変動する場合があります。
問い合わせ情報
IWCシャフハウゼン
TEL:0120‐05‐1868
text:d・e・w
photograph:Kazuma Okita