東京・銀座、中央通りに面したニコラス・G・ハイエックセンターは、世界最大の時計製造グループであるスウォッチ グループの日本における本拠である。その2階にあるのが、オメガの日本での旗艦店となるオメガブティック銀座本店。最新モデルや限定モデルがいち早く入荷するほか、サングラスやジュエリーといったアイテムも取り扱う。また今後は、店内でストラップの付け替えやブレスレットのコマ調整、電池交換などのクイックサービスも提供予定。正規のサービスが手軽に受けられるようになるという。
オメガブティック銀座本店
東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター2階
03-6254-7222
オン・オフ・ドレス、使い勝手で選ぶなら
最初の一本は、今年2020年に新しいデザインへと生まれ変わった「コンステレーション」からピックアップしよう。従来はどちらかというとクラシック寄りの印象だったが、それが今回のリニューアルによりモダンでエレガントなデザインへと刷新された。
ほうび時計として選んだのは、オメガ独自の合金である18Kセドナゴールドとステンレススティールのコンビモデル。程よいゴールドの華やかさ、セラミックベゼルの光沢、そしてシルクパターンのダイヤルなどが相まってドレス感も併せ持つ。オンにもオフにも、そしてちょっとしたドレスアップの装いにも合わせられる使い勝手の良さが一番の魅力。初めての高級時計としてもお薦めできるモデルだ。
オールブラックのインパクトで1年を締める
オメガの「スピードマスター」といえば、愛好家以外にも広く知られた時計だろう。米ソが宇宙開発を競い合った1960年代に、NASA(アメリカ航空宇宙局)に宇宙飛行士の装備品として認められ、1969年にアポロ11号に乗船した宇宙飛行士が携行。アポロ11号は月面着陸のミッションを無事果たし、以降、スピードマスターは「ムーンウォッチ」として現在に至るまで親しまれている。
ほうび時計の2本目は、このスピードマスターからお届けしよう。セレクトしたのは、同じスピードマスターでも月の裏側の漆黒の世界を表現した「ダーク サイド オブ ザ ムーン」というモデル。ケースにブラックセラミックを用いており、通常のステンレススティールケースのモデルよりも精悍でモダンな顔つきとなっている。中でも今回取り上げたモデルは、針もインデックスも、さらにタキメータースケールまでもがすべて黒で統一されたオールブラック・バージョン。月の裏側、そしてその先に広がる宇宙までも想起させるようなミステリアスな特別感がある。
アニバーサリーの特別感でこの1年を祝う
最後の一本には、クラシックでエレガントなデザインを特徴とする「デ・ヴィル」コレクションのモデルをピックアップした。昨年、2019年に発表された「デ・ヴィル トレゾア マスター クロノメーター 125周年記念モデル」は、イエローゴールドとバーガンディーの組み合わせが気品ある華やかさで、まさに紳士のドレスウォッチといったテイスト。つややかなエナメル製ダイヤルもドレス感を助長する。
モデル名にある125周年というのは、オメガという社名の由来となったキャリバーが誕生してからの年数を表す。オメガの前身のムーブメント工房は1894年に高性能のキャリバーを製造し、「19ライン“オメガ”キャリバー」と命名。そのキャリバー名をのちに社名に用いたという経緯がある。
2019年はそのキャリバーが誕生してから125周年となった。今回選んだのはその記念モデルで、ケースの裏蓋に125周年の特別なエングレーブが入る。この1年、上々とはいかずともいつも以上の結果が残せたのなら、こんなアニバーサリー・モデルで祝ってもいい。自分へのほうびはきっと次へのモチベーションにつながるはずだ。
この記事の情報は2020年12月2日時点のものです。在庫や価格などが変動する場合があります。
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オメガお客様センター
TEL:03‐5952‐4400
text:d・e・w
photograph:Kazuma Okita