東京・銀座のメインストリート、中央通りに面する好ロケーションにあるのがウブロブティック銀座だ。2020年5月に並木通りの旧店舗から移転オープンしたウブロの旗艦店となる。素材使いに長けるウブロらしく、高さ50m以上のファサードにはミラーを散りばめたガラスパネル素材が使われ、昼夜や見る角度によってその外観がさまざまに移ろう。
ブティックの総面積は、320㎡以上で世界最大規模。店内1階には巨大なモニターや、時計が現れては消えるユニークな仕掛けのフュージョンテーブルが置かれ、豪奢なシャンデリアがあると思ったら鮮やかなポップアートもあり、まさにウブロのコンセプトである「The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)」を体感できる空間となっている。
ウブロブティック銀座
東京都中央区銀座3‐5‐9
03‐3538‐5055
普段遣いしやすいけどフツーじゃない
ウブロがつくる時計はほかにはない個性や特別感を携えたものが多く、自分へのほうび選びは楽しくもあり、同時に悩ましくもある。今回は、ユーザーのニーズ別に3モデルをセレクトしよう。
まずは、使い勝手の良い時計を、というユーザーに薦めたいのが「クラシック・フュージョン クロノグラフ チタニウム ディープブルー」である。「クラシック・フュージョン」はウブロの中では最もシンプルなコレクションで、オン・オフ問わず着けられるデザインが多い。このモデルはダイヤルやストラップ、ケース側面に見えるパーツにあしらわれたディープブルーのカラーを特徴とする日本限定モデル。使いやすくて特別感もある、バランスの取れたほうび時計としてセレクトした。
ウブロ飛躍のパワーをもらう
続いてセレクトしたのは「ビッグ・バン ゴールド セラミック」。大胆でエッジが効いた「ビッグ・バン」のケースデザイン、18K5N(ピンク)ゴールドとブラックセラミックのコントラスト、カーボンエフェクトのパターンが施されたダイヤルなどが相まって、スポーティーでラグジュアリーな印象が際立つ。「ウブロらしい一本を」というユーザーにはこのモデルを薦めたい。
ウブロは1980年にスイスのニヨンで創業するが、21世紀を迎えたころまでは現在ほどの存在感を示すブランドでなかった。そのウブロを大きく変えたのが前CEOのジャン‐クロード・ビバー。冒頭で述べた新しいコンセプトを掲げ、リブランディングを敢行。2005年に新生ウブロの第1弾として発表されたモデルの一つが、この「ビッグ・バン ゴールド セラミック」だった。
それまでは知る人ぞ知る存在だったウブロが、時計界を代表するブランドへと変貌を遂げるきっかけになった記念碑的モデルである。その野心や大胆さ、そしてイノベーティブな精神をもらい、次のビジネスへの原動力へ。そんな意味を込めてほうび時計とするのもいいだろう。
端正な輝きは大人の男にこそよく似合う
最後の3本目には、まさにこのシーズンにふさわしい華やかなモデルをセレクトしよう。「ビッグ・バン ウニコ サンブルーII チタニウム ホワイト パヴェ」は、ウブロのメインコレクションである「ビッグ・バン」のクロノグラフをベースに、世界的なタトゥーアーティストのマキシム・ビューチがデザインをアレンジ。そこに約2.8ctのパヴェダイヤモンドをセットしたきらびやかなモデルとなる。
ケースやベゼル、そして時分針やインダイヤルの指針までもが幾何学調のデザインは、見る者を引き込むアート的な要素があり、どこか神秘性さえ漂う。華美でゴージャスなジュエリーウォッチでありながら端正さが感じられるのはそのためだ。
腕時計とは時刻を示すものではあるが、その役割を超えて自らの趣味嗜好のシンボルであり、男にとって唯一と言っていい装飾品でもある。今年2020年を華々しく締めくくる、あるいは来年を輝かしい1年にという思いを込めて、こんなアート的なジュエリーウォッチというのも一興。ほうび時計であれば、これくらい大胆であっていい。
この記事の情報は2020年12月16日時点のものです。在庫や価格などが変動する場合があります。
問い合わせ情報
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ
TEL:03‐5635‐7055
text:d・e・w
photograph:Kazuma Okita