海洋保護はもはやDNAの一部
オメガの「シーマスター」はその名の通り、海をテーマとした潜水用腕時計として1948年に誕生した。優れた耐水性、防塵性、耐食性を備えていたシーマスターは海洋探査に多く用いられ、潜水家たちからの支持を集める。深海へと挑む彼らのニーズに応えるように、防水性やセーフティーシステムなど各種性能が磨かれてきた。
それと同時に、オメガは海洋環境の探査・保護活動にも早くから取り組んできた歴史がある。海洋環境の現状と解決策を提案する映画『プラネットオーシャン』の制作と世界各地での上映、マングローブ再生プロジェクト、そして子どもたちへの啓蒙活動など、その多彩さと継続性は高級時計の世界でも際立っている。
こうした活動の歴史に新しい1ページを書き加えるのが、海洋保護団体「ネクトン」とのパートナーシップ。それを象徴するモデルが「シーマスター ダイバー300M ネクトン エディション」である。
ネクトンとは2015年にイギリスで設立された海洋保護団体で、2030年までに世界の海洋の30%の保護に貢献することを目的とする。オメガはこのビジョンに賛同し、2019年に始まったインド洋全域の探査と保護を目的とした活動のミッションパートナーになっている。
このたび発売された「ネクトン エディション」は、一見オーセンティックなダイビングウォッチだが、その実オメガの多彩な技術が投入されたモデルとなる。ダイヤルにはブラックセラミックをポリッシュして凹凸のある波模様を描き、チタン製の逆回転防止ベゼルはレーザー加工によってダイビングスケールが立体的に仕上げられた。
裏蓋にはスクリュー式のケースバックが一定の位置で締まるナイアードロックシステムを採用し、そこにエングレーブされたネクトンの潜水艇「シーマスター2」のモチーフがつねに同じ位置に保たれる。さらにスイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定を取得し、優れた耐磁性などを有するモデルとなる。
シーマスターにとって、海は未知への挑戦の舞台であり、インスピレーションの源でもある。いまでは海を守ることをオメガの“ミッション”として自らに課しているが、これまでの支援活動を総覧すればその言葉にうそがないことがわかる。
時計を購入することが環境保護の一助になる、とは言い過ぎかもしれないが、あらゆる面でサステナブルが尊重される時代、そうした視点でブランドや時計を見ていくとまた違った景色が見えてきて興味深い。そしてその先進的な位置に、オメガのプレゼンスが確かにある。
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