2針・ノンデイトでよりドレッシーな顔つきに
実用時計やスポーツウォッチを得意とするオメガの中にあって、「コンステレーション」は程よく色香が漂うドレス感を特徴とするコレクションである。その最新作の一部が、ここで取り上げる「コンステレーション オブザーバトリー」だ。
ケースに18Kゴールドなどのプレシャスメタルを用いた高級感は際立つものの、華美に過ぎるデザインでもなければ、複雑機構を載せているわけでもない。むしろ日付表示まで省いた至ってシンプルな2針時計である。オメガで2針――。そう、実は2針であることがこのモデルの肝である。

(全て)ケース径39.4mm。自動巻き。3気圧防水
(左)プラチナゴールド。アリゲーターストラップ。817万3000円
(左上)18Kカノープスゴールド。アリゲーターストラップ。622万6000円
(中央下)ケース、ブレスレットは18Kムーンシャインゴールド。834万9000円
(右上)18Kムーンシャインゴールド。アリゲーターストラップ。535万7000円
(右)18Kセドナゴールド。アリゲーターストラップ。535万7000円(全て税込み)


“オメガで2針”の何が画期的なのか?
昨今、オメガが発表する新作のほとんどは、マスター クロノメーターという認定を受けている。この認定は、スイス製機械式時計の品質基準として有名なCOSC(スイス公認クロノメーター検定協会)の認定を取得した後に、さらに高い水準の検査をクリアしたものに付与される。主な要件は、1万5000ガウス以上の磁場に耐えること、6姿勢での精度検査をクリアすること、平均日差が0~+5秒以内であること、など。マスター クロノメーター認定を取得したモデルは、未取得のモデルに比べて、日常生活の中で不具合が生じる事例が数割にまで減ったという話も聞かれるほど、実用性の高い認定である。
新作のコンステレーション オブザーバトリーもこの例に漏れず、マスター クロノメーター認定を取得している。ここで一つの疑問が生じないだろうか。秒針がない時計で、どのようにして精度をチェックするのか、と。その疑問のとおり、これまでは原則として、秒針がないモデルではCOSC認定もマスター クロノメーター認定も取得することができなかった。時計の秒針を撮影して精度誤差を算出するという検査方法に適合していなかったためだ。
その定説を覆し、それらの認定を取得したことが、コンステレーション オブザーバトリーの特筆すべき点である。その検査方法はというと、秒針を撮影する代わりに「音」に注目した。ムーブメントの脱進機から発せられる音の特性により、精度を左右する周波数の乱れ、温度や気圧への感度、位置変動、振幅の変動などを個別に特定することが可能になったという。なお、この装置を開発したのはラボラトワール・ドゥ・プレシジョンという独立した認定機関であり、その音による検査(音響検査法)はMETAS(スイス連邦計量・認定局)によって認定されている。信頼性も明らかだ。


音で時計の精度を検査するというハイテク感は、何とも胸が躍るものがある。一方で、われわれユーザーにとっての魅力は、機械式時計の基本性能とドレッシーなデザインをかつてないほど高い水準で両立している点だろう。ドレスウォッチといえば性能は二の次という風潮が少なからずあったこれまでの認識を、今年鮮やかに塗り替えたのがこのコンステレーション オブザーバトリーだ。ハードなビジネスの世界をしなやかに駆け抜ける、エグゼクティブにこそ推奨する理由である。

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