70モデル超がそろうレアな機会。もちろん購入も可能
このイベントの最大の見どころは、オメガを代表する「スピードマスター」の多彩なバリエーションを一度に見比べられることだ。
ひと口にスピードマスターといっても、その選択肢は幅広い。主要なコレクションを挙げるだけでも、1957年誕生のオリジナルを踏襲した「スピードマスター ’57」、月面着陸の偉業を受け継ぐ「スピードマスター ムーンウォッチ」、月の裏側をイメージした「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」、やや小ぶりな38mm径の「スピードマスター 38」、文字盤上に3つのスネイルデザインのスケールを備えた「スピードマスター クロノスコープ」などがあり、さらにそれぞれにいくつものデザインがラインアップされている。完成度が高いデザインは多彩に進化するものだが、スピードマスターはまさにその好例と言っていい。
今回のイベントには、そのスピードマスターの各コレクションから70モデル以上が集められた。通常、一つのブティックに並ぶのは30モデル程度というから、その倍以上のモデルが一度に見比べられるまたとない機会となる。多くの選択肢から、スーツに合わせやすい一本、休日にも使いやすい一本、ラグジュアリーな一本など、自分の装いやライフスタイルに合うモデルを探すことができる。


会場デザインは、オメガが2026年6月から展開している「スピードマスター、1957年以来のアイコン」キャンペーンの世界観を踏襲。アーカイブと現行モデルのビジュアルや映像を組み合わせ、スピードマスターの歴史から現在までをつなぐ空間となっている。
さらに会場には、通常は限られたブティックでのみ展示される金色の宇宙飛行士像「ゴールデンアストロノート」も特別に設置される。取材時点では日本に2体しか存在しないという“レアキャラ”との撮影もまた、時計ファンにはたまらない楽しみだ。

Watch in Style~ポップアップストア&ワークショップ
会期:2026年7月22日(水)~8月4日(火)
営業時間:10:00~19:00
会場:日本橋三越本店 本館1階 中央ホール
住所:東京都中央区日本橋室町1‐4‐1
取り扱い商品:腕時計、ファインジュエリー、ブレスレット、カフリンクス、メンズリングなど
機械式時計の魅力を、デモンストレーションで体感
そしてもう一つの見どころが、機械式時計の奥深い世界を感じられるデモンストレーションである。
会場の一角では、スウォッチ グループのカスタマーサービスの時計師によるムーブメントの分解・組み上げが実演される(期間中11:00~18:00のみ)。1mmにも満たないような微細なネジを、顕微鏡でのぞき見ながらピンセットでつまみ、一つひとつ組み上げていく作業は、まさに職人の仕事。現在でもムーブメントの組み上げはこうした手作業で行われている。機械式時計が単なる工業製品を超えて、クラフト的な価値を持つ理由が実感できるだろう。
なお、本イベントにはオメガのほか、同じスウォッチ グループに属するロンジン、ラドー、ティソ、ハミルトンも参加する。ブランドごとに異なるデザインや時計づくりの考え方に触れられることも、このイベントならではの魅力だ。時計に精通した人はもちろん、これから機械式時計を手にしたい人にとっても、製品の背景を知り、自分なりの選択基準を見つけられる機会になるだろう。
そもそも「スピードマスター」の何がスゴいのか?
さて、本イベントの中心となるスピードマスターは、誕生以来多彩なモデルが展開され、来年には70周年を迎えるロングライフなコレクションである。では、なぜこれほど長く支持されてきたのだろうか。その原点は、1957年に誕生したモータースポーツ向けのクロノグラフにある。
このモデルで画期的だったのが、速度計測が行えるタキメータースケールを、文字盤の上ではなくベゼルに配置したことだ。これにより、クロノグラフカウンターをはじめとする文字盤の視認性を高めるとともに、計測機能をデザイン上の特徴としても際立たせた。現在では広く見られる仕様だが、その先鞭をつけたのがスピードマスターだったのである。
その後、スピードマスターの一部のモデルは、宇宙開発の歴史と深く結びついていく。1962年、宇宙飛行士ウォルター・シラーが、私物のスピードマスターを着用して地球周回飛行に参加。65年に、NASAによる過酷な試験をクリアして宇宙飛行士用の公式装備品に採用されると、69年のアポロ11号による人類初の月面着陸では、宇宙飛行士バズ・オルドリンがスピードマスターを着装して月面を歩行した。この歴史を受け継ぐモデルが、現在「スピードマスター ムーンウォッチ」として親しまれている。

スピードマスターの魅力は、高級時計の世界を見渡しても、これ以上ないほど多彩だ。スポーツクロノグラフの正統的デザインに目を奪われることがあれば、人類初の月面歩行に携行された偉業にロマンを感じることもあるだろう。モータースポーツのために生まれたクロノグラフが、厳しい環境下で性能を認められ、宇宙開発の現場へと活躍の場を広げた飛躍のストーリーもまた心躍るものがある。
どの部分に心が動くかが、すなわち“自分らしさ”である。多数のモデルがそろうまたとない機会に、自分らしい一本を心ゆくまで吟味してほしい。

問い合わせ情報
オメガ
TEL:0570‐000087
photograph:OMEGA
edit & text:d・e・w
