Editor's Note
スーツのオーダーショップという枠を超えて成長を続ける麻布テーラー。約3000種類の生地を揃え、裏地やボタン、シルエットなどを自分好みにアレンジ可能としたパーソナルオーダースーツを軸に、昨今はレダやスキャバルといったヨーロッパの一流生地ブランドとのコラボレーション素材を使用したオリジナルアイテムも多数展開している。また人気の海外ブランドにオーダーした別注アイテムも高い評価を得ている。メンズファッションを網羅したトレンド発信ショップとしても見逃せない存在である。
Brand History
オーダースーツの人気ショップとして知られる麻布テーラーの原点は、1918年(大正7年)に創業した「平野屋羅紗(らしゃ)店」にある。羅紗(縮絨<しゅくじゅう>の毛織物)を商う販売所が1960年代には百貨店で海外のブランド紳士服を販売する会社へと発展。パーソナルオーダースーツの専門店である「麻布テーラー」をオープンさせたのは1999年。4万円を切る驚異的なエントリープライスが話題を呼び、わずか17年で約25店舗を数えるまでに成長。近年はスーツ以外にもシャツやコート、ジーンズなどのオーダーメイドも開始。オリジナルではネクタイなどのビジネス関連アイテム、さらに一部店舗ではインポートアイテムを販売するなど、総合メンズショップとして事業を拡大させている。また麻布テーラーグループの頂点となる、フルハンドメイドスーツを手がける銀座の高級店、麻布テーラークレストも注目を集めている。