独自の仕立てで軽さと着心地の良さを向上

スーツからジャケットやセットアップへ、ストレートチップの革靴からローファーやレザースニーカーへ。ビジネスの装いがより軽快で快適な方向へとシフトしているが、要職に就くビジネスパーソンであればその流れにただ飲まれるのは避けるべきだろう。仕事で着る以上はあくまでも「きちんと見える」ことが大前提。肝心なのは「品よく見えて快適であること」だ。それはこれからの季節に欠かせないコートも同様である。上品さと快適さの両立こそが、これからのコート選びの基準となる。

今季、麻布テーラーから届いた新作コートは、まさにそうしたニーズに応えるものだ。そのポイントは生地と仕立てにある。まず生地は、繊細で柔らかなコート素材に定評のあるロロ・ピアーナに別注したもので、近年人気が高いダブルフェイス素材。ニュージーランド産メリノウールを100%使用した生地は優雅さと色気を漂わす。

コート
ロロ・ピアーナに別注した生地は、柔らかさと程よい光沢に上質感が漂う

そしてもう一つの仕立ては、麻布テーラーが新しく開発したスポーツコンフォート仕立てが採用された。これはライニングをいっさい使用しない1枚仕立てのことで、芯地も極力薄いものを使用。イメージとしてはアンコン仕立てに近い。この仕立てにより軽さと着心地の良さが向上されたほか、裏地を省いているため表素材と裏素材でカラーが異なるダブルフェイス素材の魅力も楽しめるようになっている。

上品さと快適さを両立したコートは、オン・ビジネスに欠かせない品の良さはもちろん、オフのカジュアルスタイルにも着回せるリラックス感もある。オン・オフの境が以前ほど明確ではなくなったいま、シーンを問わずに着用できる点も薦める理由である。

コート着用モデル
ビジネスの定番であるダブルチェスターフィールドコートのスポーツコンフォート仕立て。品格があり信頼も感じさせるスタイルに仕上がる。スポーツコンフォート仕立て/オーダー価格+5500円(税込)
コート着用モデル
同じコートをカジュアルに着こなしたコーディネート。デニムはスラックスタイプを選ぶなど、ラフにならないように意識するのがポイント

なお、現在、麻布テーラーでは「Order Coat Fair」を開催しており、ここで取り上げたコートをはじめ、さまざまなモデルのコートをオーダーで仕立てることができる。麻布テーラーの全店で2021年10月27日(水)まで開催中で、価格は6万500円~(税込)、納期はモデルにより異なるが約6週間となる。

コートをオーダーするという行為がまだ一部の人のものだったころにサービスを開始し、オーダーメードコートをより身近なものにした麻布テーラー。毎年恒例のフェアとなった現在は、チェスターコートやアルスターコート、トレンチコートといった定番だけでなく、ドレスダッフルコートやドレスPコートといったカジュアルスタイルにもマッチするコートもフェア限定で登場。オーダーでこれだけのバリエーションがそろうのは麻布テーラーをおいてほかにない。一度手にしたら長年着続けるコートだからこそ、自分の体型にフィットしたとっておきのコートを仕立ててみてはいかがだろうか。

コートを着た男性たちのイラスト

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