オーダーパンツで抜群のフィット感を実現する～パンタロナイオ オサクハヤト【夏のスタイル】

ファッションディレクターの青柳光則さんは「ただいつも着ているスーツの上着を脱いで、ネクタイをはずすだけの間違えた着こなしが定着しては本末転倒」と指摘する。【夏のスタイル】と題して、青柳さんにお薦めのスラックスを選んでもらった。

パンタロナイオとはイタリアで「パンツ専門職人」のことをいう。かつて銀座の名店で修行した仕立て職人の尾作隼人氏は、日本で数名しかいないパンツ専門のテーラーだ。年に数回、百貨店やセレクトショップでオーダー会を開き、受注生産を行っている。型紙からのフルオーダーは10万円を超えるが、モデルからきめ細かな補正をしていくメイドトゥメジャーなら既製品のインポートブランドと変わらない値段で試すことができる。

生地の色柄を選んだり、フィッティングやディテールなどを希望通りにオーダーしたりできるのはうれしいかぎり。例えば若い頃にスポーツをやっていて筋肉で足が太いなど、既製品パンツではどうしてもフィットしないとお悩みのビジネスマンには、とくにメイドトゥメジャーを試してほしい。

既製品ではどうしてもカバーできないフィッティングの妙や、自分だけのこだわりでパンツをディテールアップしたい人は、ぜひパンツのメイドトゥメジャーを体験してほしい。専門職人ならではの技術で必ずや思いが実現するはず。オーダーの際には、尾作氏のパンツづくりを熟知している専門のフィッターが採寸してくれるので安心だ。今年の夏には間に合わないが、来年のクールビズに向けて自分だけのパンツの構想を練るのはいかがだろうか。