立食パーティで異業種との親交を深めるには～五大陸の上品な華やかさを身にまとう

A　装いにこりすぎず、ほんのり好印象を演出する

多彩なコネクションはビジネスチャンスをつかむ鍵。企業が主催するパーティは、まさに格好の出会いの場だ。初対面の相手に好ましい記憶を残そうと考えるならば、第一印象となる服装には特に留意すべきだろう。とはいえ目立ち過ぎの装いでは浮いてしまう。適度にエレガントかつ目を引く装いのひとつとして、ぜひマスターしたいのがパープルのVゾーンメイクだ。紫は高貴な職域と地位を表すとして英国貴族が多用する色。寛ぎ感あるブラウン系スーツと合わせることで、シックにして味わい深い高感度なスタイルを作りだすことができるのだ。

国内服飾の老舗であるオンワード樫山が展開するジェントルマンズブランド。英国的な大柄チェックの新作スーツは、イタリア製の逸品生地を使用。男性的な風格と同時に、しなやかかつ軽快な着心地を実現している。

ファッションディレクターの青柳光則さんが、英国調を上手に、無理なく取り入れる方法を解説する。ぜひ、スーツの着こなしのヒントとして覚えておきたい。

シャツの衿羽根にカラーバーをつけ、ネクタイのノットを持ち上げる。衿元がタイトに強調されるこのスタイルも英国的なエレガンスを醸し出す。

「衿元を絞る着方は、ウィングカラーのシャツにも見られるように、フォーマルスタイルで常用されるもの。グローバルなフォーマルの基準は英国にありますから、こういった装いは英国的であると言えます。しかもパープルは高貴とされる色ですから、ぜひ今季、ネクタイに使ってみてほしいですね」（青柳）

チェック柄スーツが百花繚乱の今シーズン、遠目に無地の着こなしやすいマイクロチェック柄とともに、格子柄の大きいものも目につく。

「大柄のチェックは、目立ちすぎるとカジュアルな装いとなりますが、トーン・オン・トーンの色合いなら着やすいのでは。英国伝統のタータンチェック風の柄や細格子のウィンドーペーンも、地色に馴染ませたものからトライしてみるのがいいと思います」（青柳）