Q 移動時にもくだけすぎない品格を保つには?
A ジャージー素材ならノンストレスでスタイリッシュに
出張時の機内で快適に過ごすために、スウェットパーカにイージーパンツというスタイルはエコノミークラスならともかく、エグゼクティブのシートにはそぐわない。せめてジャケットは着用していきたいものだ。昨今流行りのジャージー素材のジャケットなら、快適なうえにシワがつきにくいので、ジャケット着用したままでも座席でノンストレスだ。ジャケットを脱ぐ場合でも、ベストを着用していれば品格も保てるので客室乗務員からも好感度。オーバーブッキングの際は、品格ある服装の乗客からアップグレードされるという話もある。ちょっぴり期待できるかもしれない。
ブルックス ブラザーズのジャケットスタイルの魅力とは?
アメリカントラッドにもジャージー素材のジャケットが登場。よくある杢調の無地ではなく、千鳥格子柄に織られているところがメゾンなりのブリティッシュトレンドの解釈といえるだろう。ペイズリー柄のネクタイも、英国紳士的なアクセント。
青柳さんが教える英国調を取り入れる方法
ファッションディレクターの青柳光則さんが、英国調を上手に、無理なく取り入れる方法を解説する。ぜひ、スーツの着こなしのヒントとして覚えておきたい。
POINT1 ジャージージャケットも柄モノを選ぶ
ジャージージャケットはニットゆえ無地が多いが、最近は技術も進み柄物も登場している。
「すっかりジャケットはジャージー素材が市民権を得ましたが、まだまだ無地が多い。そこへこんな千鳥格子柄なら、ぐっとクラシックな英国味が出せますね。着心地はまるでカーディガンのようで、それでいてテーラード型の品格もある。冠婚葬祭以外、ジャージージャケットで行けないところはないでしょうね」(青柳)
POINT2 スリーピースはベストだけでも利用価値大
ここで着用したベストは共地のジャケット&パンツとセットアップすればスリーピースになるもの。ジャケットをジャージーに変えるだけでも洒脱なビジネススタイルに。「スリーピースならベストを脱いでツーピースで着てもいいし、ベストだけ単品で使ってもいい。ジャケットだけ別モノにするアレンジもお洒落だし、単品パンツをあわせてジャケット&ベストの2ピースも素敵です。着回しが利くだけに、出張なんかに持っていけば便利ですよね」(青柳)
styling:Mitsunori Aoyagi(Hamish)
photograph:Ryohei Watanabe
hair & make:Akira Nishihira
model:Kenji Kureyama(BARK IN STYLE)
edit & text:zeroyon lab.