日本でも浸透してきたキャッシュレス決済が財布をどんどん小さくしている。しかし、ただ小さければいい、というわけにはいかない。支払いの時に手にする財布は、自然と視線を集めるうえに、どのくらいの立場にあるのかを知るための判断材料にされかねないからだ。自分の立場に自覚的になってきたビジネスパーソンなら、見られることを前提に質の高い財布選びを心掛けたい。
そこで、お薦めしたいのが1999年生まれのジャパニーズブランド「GANZO」が六本木店限定で受注生産を開始した「クロスマチミニ財布」だ。
外装素材には革好きを唸らせるシェルコードバンが採用されており、手に吸い付くような触り心地に加えて、見た目の高級感も圧巻だ。内装には、ミネルバ・ボックスが外革と同じ色で統一して用いられていて、シャープな印象に仕上がっている。
見栄えの良さに加えて、使い勝手もいいとなれば、次の財布候補にリストアップしたくなる人も多いはずだ。
小銭入れは、マチが菱形に大きく開く設計(クロスマチ)になっているので、中身を取り出しやすい。こうしたユーザビリティまで追求するデザインは、このミニ財布へのエンゲージメントを強め、「育てる」ことへのモチベーションをも高めてくれるだろう。
紙幣の収納は小銭入れの裏とベラ(画像商品の左上)で挟む仕様になっている。この構造を採用することよって、紙幣用の仕切りを設ける必要がなくなり、ポケットに入れやすい薄いミニ財布が実現した。
お気づきかもしれないが、この財布はキャッシュレス時代のコンパクト財布でもあるが、キャッシュフルなライフスタイルでも十分に対応できるマルチプレイヤーなのだ。機能や使いやすさはそのままに、洗練されて小型化した財布は、誰が手にしても満足できる優等生に仕上がった。
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