シリコンバレーのエンジニアをも満足させるクオリティ
シリコンバレーの若き起業家としてテックサービスを様々に展開してきた現CEOジン・コー氏が、「シャツを買いに行く時間がない」というITエンジニアのために立ち上げた、オーダーシャツのWEBサイトが「オリジナルスティッチ」だ。
AIを駆使し、ディスプレイでシャツの完成品をビジュアル確認しながら、生地やデザインを細かく指定していくシステム。ロジカルなインテリ層が集まるシリコンバレーのビジネスマンも納得のクオリティを誇る。
価格も8900円(税込)~とリーズナブルで、世界中どこからでもオーダーができる。生産は日本国内の一流シャツメーカーが請け負っており、完成したシャツは常に高い品質が担保されているからこそ、ファクトリーからユーザーへ直送することができる。他のシャツオーダーサイトより細部まで指定できることから、細かいところにこだわる調整をしたい方には嬉しいオーダーシャツといえるだろう。
実際のオーダーフローだが生地を選んで、衿型や各部のデザインを選べるのは当然として、襟の生地、襟裏、袖カフス、袖裏などパーツごとに生地の色柄が変更できる。さらに通常では首周りのサイズを入力すれば、おすすめのサイズをAIが決定してくれるのだが、ここからさらにフルオーダーにシステム変更すると、左右の裄丈や肩幅、胸囲、胴囲、着丈やカフス回りなどあらゆる箇所が指定できるようになる。ここまで細かくカスタムできるオーダーシャツは極めて珍しい。
今回、編集担当が実際にオーダーしてみた。その実物の仕上がりをご覧いただければ、シャツのクオリティは自ずと分かるにちがいない。
編集部・松本が実際にオーダーしてみた
昨年、新入社員としてPRESIDENT STYLEに配属された松本は、若干24歳。仕事着としてのワイシャツは、ようやく枚数が揃ってきたところだが、まだまだバリエーションが少ない。そこで、今回はまだ手持ちのシャツにないブルーのストライプ柄を使って、クールビズに使えるようにボタンダウンシャツでオーダーすることにした。
生地は80番手双糸のブルーストライプ。ボディサイズを調整できるオリジナルスティッチは、細身で両腕の長い松本にとってありがたい。シャツのボタンをマーブルタイプにして、アクセント使いにしている。さらに、ノータイのときにワンポイントとなるように、ちょっとした遊びデザインも加えている。それが次項だ。
前立て部分の生地を水玉柄に変更
じつは、襟元のボタンをひとつ開けると水玉柄がちらりと覗くように、前立ての生地を変更したのが松本の遊び心。ボタンの変更同様、秋冬などネクタイをすれば完全に見えなくなる部分だが、夏場だけちょっとお洒落したい気分を叶えてくれるカスタムだ。
ダブルカフスを初体験
さらに松本はこのシャツをダブルカフスでオーダー。クールビズに半袖シャツでも、長袖腕まくりでもなく、あえてダブルカフスシャツというセレクトが、若さゆえのこだわりなのだとか。撮影時、「カフリンクスは?」と尋ねると、まだ持っていないと白状。そのため、この日の撮影はこんな状態。次の休日、慌ててカフリンクスを買いに行ったのは言うまでもない。
text:Yasuyuki Ikeda
photograph:Tatsuya Ozawa