寝不足や二日酔いなどで、顔の印象が急降下してしまう瞬間は誰にでもある。それがプレゼンや商談の日に重なってしまえば、自分の評価まで低くなってしまう。しかし、減点要素をカバーできるか否かが評価される男とそうでない人の分かれ道だ。

ビジネスマンが陥りがちな顔の緊急事態を3つ想定し、男性美容研究家の藤村岳さんにその原因と対処法について伺った。

ケース①:二日酔いによる顔のむくみを解消

【働く男A】大事な商談の前なのに昨晩は少し飲みすぎてしまって、顔がむくんでしまいました。こんな顔でクライアントのもとへ行きたくありません。藤村さん、どうすればいいですか?

【藤村さん】むくみとは主に体内の水分や老廃物がうまく排出されないことで起こります。顔のマッサージや首のストレッチでそれらをリンパに流してあげることでスッキリとした印象に戻ります。

「スキンケアはヘルスマネジメントの一環」という男性美容研究家の藤村岳さん

【働く男A】なるほど、具体的なマッサージ方を教えてください!

【藤村さん】顔の老廃物を脇の近くにある腋窩リンパまで届けることが目的です。5つのステップを“熟れた桃を触るように”優しくマッサージしていきます。

3本の指をおでこの中心からこめかみにかけて一方向に4、5回スライドさせる
続いて目の下を薬指で軽く押すマッサージを鼻筋からこめかみにかけて4、5回繰り返す。目の周りは皮膚が薄いため、強く押したり、こすったりすると内出血する可能性がある。特に優しく押すことを心掛けてほしい。力の入りにくい薬指がベスト
次に折り曲げた人差し指を頬骨に沿って小鼻からこめかみまで動かす。このパートはツボ押しのような「痛気持ちよさ」を感じるくらいに気持ち強めに押さえても良い。しかし、強くやりすぎると色素沈着やたるみの原因となることもあるので注意が必要だ

【働く男A】うおー! 確かに顔がスッキリしました。営業行ってきます!

【藤村さん】これらのマッサージは自宅だけでなく出先でもできます。指で肌をこするときは、なるべく乳液やクリームなどで滑りを良くして肌へのダメージを減らしてあげましょう。