ケース③:べたべた脂肌をひと塗りでサラサラに

【働く男C】最近、偏った食生活のためか顔のアブラが溢れてきます。部下から不潔の烙印を押されていないか不安で仕事に集中できません。このアブラを止める方法はありますか?

【藤村さん】実は過剰な皮脂分泌は乾燥が原因で起きることもあります。体は皮脂で肌をコーティングすることで乾燥から守ろうとします。普段から保湿を欠かさないことでインナードライを改善できれば、脂性肌から脱却できることも多いに考えられます。

【働く男C】なるほど、保湿が大事なんですね。……今日のアブラからは逃げられませんか?

ジバンシイ「ミスター・マット・スティック」(数量限定発売)(5.5g)5400円(税別)

【藤村さん】その場で応急処置をするなら、ジバンシイの「ミスター・マット・スティック」をお薦めします。皮脂が気になるところに塗るだけで、サラサラな肌に仕上げてくれます。

【働く男C】ほんとだ、サラサラだ。これで積極的に部下とコミュニケーションがとれるぞ。チーム力を上げられそうだ!

ここまで3つの緊急事態への対応策を伝授していただいた。これで自分の印象の乱高下に心の余裕を奪われることはないだろう。藤村さんは「無駄に老けて得することはない」という。男性美容とは「損をしない」ためのリスクヘッジなのだ。

顔の緊急事態を回避するためには、毎日のスキンケアを怠ってはならない。ケアしようと思えばいくらでもできるが、少なくとも「洗う」「潤す」「守る」の基本3ステップは確実にこなしておきたい。他者への配慮や自分の演出が不可欠なビジネスエグゼクティブを目指すなら、危機管理能力の一つとして美容の素養はもはや必須だ。

次回は、「働く男の美容ポーチ」を紹介する。ライバルのアイツはもう持ってるかもしれない。評価されるビジネスマンは出先の隙間時間でも自分へのケアを怠らない。

藤村岳/Gaku Fujimura
男性美容研究家
大学卒業後、生活情報誌に携わる。その後、独立し、シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。総合情報サイト『All About』にて「メンズコスメ」のガイドも務めている。数々のテレビ番組やラジオなどの出演のほか、コスメの開発・ブランドコンサルティング・講演・イベントなども行う。
男性美容研究所

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text:Kotaro Matsumoto(PRESINDENT STYLE)
photograph:Wataru Mukai