【プレゼンター】
オリヴィア・ジウンティーニ氏
オーデマ ピゲCBO(チーフブランドオフィサー)

オリヴィア・ジウンティーニ氏

新しいミュージアムからストーリーを発信する

オーデマ ピゲは1875年の創業以来、独自の哲学に従って危機的な状況のときも一貫して家族経営を貫いてきた。昨年ジュネーブサロンからの撤退を表明したのも、新作の発表と発売が同時期になるよう独自のタイミングで発表イベントを開催したいという考えからだった。

現在の状況下でも、私たちの独立性は一時的に立ち止まって考え、適応するための猶予を与えてくれる。独立した家族経営の体制が現代のビジネスにおいて強い武器であることを再認識している。

さて、私たちオーデマ ピゲはこの7年ほど、ブランドのルーツである創業の地、ル・ブラッシュを訴求するキャンペーンを行ってきた。この流れを継続しながら、今後は世界に向けて私たちの腕時計のストーリーを発信していく。

その拠点となるのが今年2020年の6月末にオープンする新しいミュージアム「ミュゼ アトリエ」だ。創業当時の建物を改装した部分とモダンな建築物を曲面ガラスでつないだ建物は、まさに過去から現在へと受け継がれるジュウ渓谷(注:ル・ブラッシュがある地域)と時計師たちの歴史のシンボル。そしてこのミュゼ アトリエのオープンを記念して製作したのが、「リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ」だ。

リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ

リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ
ステンレススティールケース×18Kピンクゴールドベゼル。ケース径40mm。自動巻き。2気圧防水。カーフ・ストラップ(アリゲーター・ストラップが付属)。555万円(税別)。世界限定500本、ブティック限定販売
リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ
楕円形のプッシュボタンやティアドロップ型のラグは20世紀半ばに多く見られた意匠。ベゼルのほかプッシュボタンとリュウズも18Kピンクゴールド製
リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ
シースルーケースバックからは美しいクルー・ド・パリ装飾が施された自動巻きローターも眺められる

自社のアーカイブに光を当てるマスタリングプロジェクトをスタートし、今年、1943年製のモデルを基に優美なデザインに仕上げたコラムホイール式のフライバック・クロノグラフを発表した。当時オーデマ ピゲはジュネーブに工房を構えており、海外にも進出していたためブランドロゴに「GENÈVE」と加えられていた。そうした意匠も丁寧に再現している。

問い合わせ情報

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オーデマ ピゲ ジャパン
TEL:03-6830-0000

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