Editor's Note

胸周りにオリジナルの薄手の芯地を用い、着たときの軽さと肩や胸周りの丸みを帯びたシルエットが特徴。さらには包み込むようなナチュラルショルダー、上品にロールを描くラペルまで、遠目にもひと目でそれとわかる仕立て。このモダンな雰囲気こそがベルヴェストの魅力だ。肩と胸周りで異なる毛芯を採用したり、薄くて軽いのにきちんとテーラードのフォルムが描けたりするのは、ベルヴェストの技術力の高さを物語るもの。スーツに「エレガンス」という言葉を自然と飾れるのは、ベルヴェストなればこそ。日本では1990年代のクラシコイタリアブームを牽引して以来、いまもその地位は揺るぎない。

創業年
1964年
創業地
イタリア パドヴァ
拠点
イタリア パドヴァ

Brand History

創業者のアルド・ニコレットは生地のエージェントを営み、その後ベルヴェストを設立。高級メゾンのOEMを手がけることで規模を拡大。現在は3代目の孫が受け継ぐ、イタリアらしい家族経営の企業である。ベルヴェストは芯地を省いたスフォデラートという軽い仕立てを得意としている。硬い芯地の英国仕立てとは違う、丸くエレガントなシルエットはイタリアンスーツの代表格。“完璧な品質を求める”という信念のもと、伝統的な縫製技術を守るブランドとしても認知されており、マシンメイドの最高峰の異名を持つ。代表モデルは「箱の中に入るほど軽い仕立て」の意味を込めたジャケット「イン・ザ・ボックス」。クラシコ・イタリア協会設立当初からの会員である。