Editor's Note

1950年代からアメリカ東海岸の大学生を中心に広がりを見せたアイビールックのブームを牽引したブランドの一つがブルックス ブラザーズ。その潮流は1970年代に入って日本にも波及する。1979年にはブルックス ブラザーズ ジャパンが発足し、東京・青山店がオープン。この店は今も青山のランドマーク的存在だ。2014年には日本上陸35周年を迎え、2015年にはアメリカ・ニューヨークのマディソンにある本店が100周年を迎えた。2018年はブランド創業から200年という節目にあたる。

創業年
1818年
創業地
アメリカ ニューヨーク
拠点
アメリカ ニューヨーク

Brand History

創業者ヘンリー・サンズ・ブルックスの理念は「最高品質の商品だけをつくり、取り扱うこと。適正な利益のみを含んだ価格で販売し、こうした価値を商品に求め、その価値を理解できる顧客とのみ取引すること」だった。1849年にはアメリカで初めて既製スーツの販売を開始。その後、リンカーンやケネディ、オバマら歴史に名を残すアメリカ大統領が同社のスーツを纏ったことは有名だ。また、ブルックス ブラザーズの発明として知られるのが、ポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)である。1896年に登場したこのシャツは、ポロ競技中にシャツの衿が風などで乱れぬようボタンで留められていることに気付いたことから生まれた。1950~60年代にはアイビースタイルの代表ブランドとして、東部をはじめとするアメリカの学生からも多大な支持を受けた。現代はドレスからカジュアルまでを網羅する、アメリカントラッドの殿堂ブランドとして世界中で展開している。200周年アニバーサリーの集大成ともいえる2018年、ブルックス ブラザーズはイタリア・フィレンツェで開かれた世界最大級の紳士服展示会ピッティ・イマジネ・ウォモで大規模なランウェイショーを開催し話題をさらった。