ブレザースーツにクレリックBD&クレストタイのモダンプレッピー
メタルボタン&3パッチポケットのネイビーブレザーに、共地のパンツを合わせてスーツにしてしまうとは、昨今のアメトラ人気をうかがわせる。通気性の良いホップサック生地は夏場でも快適。ポリエステルを混紡しているため耐久性にも優れ、ヘビロテしても型くずれしにくいタフなルックスもビジネス使いにうってつけだ。
シャツは、ブルックスブラザーズのエキストラスリムフィット。かつて伊勢丹がエクスクルーシヴモデルとしてリリースしていた頃のもの。当時は伊勢丹限定販売ということもあり、色柄も冒険していたのだそう。ストライプボディのクレリックボタンダウンというモデルはかなりレアだが、エンブレム柄をあしらったクレストタイとの組み合わせは、柄×柄の提案として新鮮に映る。衿ボタンを外してカラークリップを使うというアレンジも、遊び心あるVゾーンメイクの達人らしい。
ちなみに現在では「ミラノフィット」と呼ばれるエクストラスリムシルエットのものが、インラインモデルとして販売されている。モノ持ちの良い植松さんはいまも当時のシャツを大切に愛用している。
レジメンタルストライプ柄のベルトの剣先を、わざと腰から垂らしているのも小技テク。アメリカントラッドを自由に楽しんでいることがわかる。聞けば学生時代はアメリカンフットボールの選手として活躍。さらに幼い頃は、チルデンセーターにボタンダウンシャツ&ボウタイ姿で、小学校の入学式に出席した記憶があるという、生粋の"アメトラマン"なのだった。
text:Zeroyon Lab.
photograph:Yuko Sugimoto