Editor's Note

多くのイギリスの靴メーカーが集まる街として知られるノーザンプトンに創業した老舗工場の一つ。一時はアメリカ企業に買収されるなど経営面で紆余曲折を経ながらも、既成靴ブランドとしてトップクラスへと上り詰めた。それはすべて最高品質の素材と精密なグッドイヤーウェルト製法を用いる真摯なモノ作りの姿勢を守り続けてきたからこそ。スタイリッシュなルックスでありながら、堅牢にして軽やかな履き心地が多くのエグゼクティブを虜にしている。特に「202」ラスト(木型)のラウンドトゥモデルは、多くの人にフィットする形状かつ、スマートな美観を放つ傑作木型として今も多くのファンに語り継がれている。Uチップの「ドーヴァー」、ストレートチップの「チェルシー」も人気が高く、シーズンごとにリリースされる新作は、常に話題となる。

創業年
1890年
創業地
イギリス ノーザンプトン
拠点
イギリス ノーザンプトン

Brand History

イングランド中東部の街ノーザンプトンに、エドワード・グリーンによって設立された靴工場がブランドのオリジン。当初は小規模な工場で、手作業による紳士靴を生産。後にミリタリーブーツを製造し名声を得た。1983年、工場の経営が傾いた際、チェコ人シューズデザイナー、ジョン・フルスティックが負債額プラス1ポンドで同社を買収し、再建に乗り出す。フィッティングを重視した靴作りを導入すると、多くの有名ブランドのOEMを手がけるようになり経営は回復。さらに2000年代に入ると、ビスポーク風のディテールを取り入れたモデルをリリースするなど、いまもイギリスの靴ブランドの重鎮として進化を続けている。創業者の哲学「でき得る限りの上質を求める」を今日に至るまで貫いている。