Editor's Note
「マエストロ・ディ・マエストロ（巨匠の中の巨匠）」と称されるジョルジオ・アルマーニは、デザイナーの枠組みをはるかに超えたファッション界の巨人。「衣」のみならず「食」「住」までもデザインする圧倒的なパワーは、80歳を超えた今も年齢をまったく感じさせないほど精力的だ。2001年にミラノコレクションのショー会場にもなる「アルマーニ/テアトロ」、2015年に文化複合施設「アルマーニ/シーロス」を開設。「アルマーニ/テアトロ」は建築家・安藤忠雄が設計を手がけ話題となった。日本ではレストランやカフェ、インテリアの「アルマーニ/カーザ」なども展開し、日本の文化やライフスタイルとの関わりが非常に深い。日本人に多くのアルマーニファンがいるのもうなずける。
Brand History
ミラノ大学医学部に進学したジョルジオ・アルマーニだったが、大学を中退するとイタリアの高級百貨店「ラ・リナシェンテ」に入社。紳士服バイヤーを経て退職後、チェルッティでデザイナーとしての研鑽を積む。独立してフリーランスのデザイナーとして活動した後、41歳でようやく自身のブランドを設立。才能が一気に爆発し、瞬く間にトップデザイナーへと上り詰め時代の寵児となる。1980年の映画『アメリカン・ジゴロ』ではリチャード・ギアの衣装を担当。その後も数え切れないほどの映画に衣装を提供している。現在はファッションにとどまらず、インテリアやコスメ、ホテルやレストランなど、ラグジュアリー・ライフスタイルのトータルブランドとして確固たる地位を築いている。
