Editor's Note

日本国内では、青山の旗艦店をはじめ国内各地の百貨店などに店舗がある幅広い人々に愛されるブランドとして知られているが、アメリカ国内ではニューヨークに1店、シカゴに2店、ワシントンDCに2店を直営展開している。本国でのポール・スチュアートは “スペシャリティストア”、つまり国内外の有力なファクトリーに自社ネームを冠したオリジナルアイテムを依頼するセレクトショップである。流行を追わない「タイムレス」かつ、自分らしさを表現するのを手助けする「インディビジュアル(個性を表現する)」な商品は、エレガントで快適。なによりも着る人のアイデンティティを大切にしており、そのスタンスは「お客様にはルックではなく自信を提供する」という言葉に表れている。

創業年
1938年
創業地
アメリカ ニューヨーク
拠点
アメリカ ニューヨーク

Brand History

創業者であるラルフ・オストロフは、ニューヨーク45丁目に彼の息子ポール・スチュアート・オストロフの名にちなんだ「ポール・スチュアート」を開業。当初はアイビーリーガーを顧客にする洋品店だったが、1960年代には現在の規模に拡大。独自のスタイルを確立させた。それこそがイギリスのサヴィル・ロウの伝統をアメリカの観点で解釈した「アングロ・アメリカン(イギリス系アメリカン)」スタイルである。またヨーロッパの高級メゾンのファクトリーに、ポール・スチュアート名義のアイテムを依頼する方式でコレクションを拡大。豊富なカラーパレットと高品質な素材使いは、当時の大量生産既成服には見られない高級紳士服店という位置付けを確固たるものとした。日本では百貨店を中心販路とするライセンスブランドとして、国内100店舗以上を構えるメジャーブランドである。