一流にふさわしい格と品質を纏う~ヒッキー・フリーマン
アメリカではヒッキー・フリーマンのスーツは2つの“president”に愛用されている。一流企業の社長たる“president”、そしてアメリカを代表する大統領“President”。オバマ前大統領がスタイリッシュに、かつ堂々と着こなしていたのがここのスーツといえば、思い出していただけるだろうか。1899年にニューヨークで創業したヒッキー・フリーマンは、“ keep the quality up(絶えざる品質の向上)”をモットーに、エグゼクティブ層の支持を取り付け続けた。ウォールストリートのバンカーたちは、成功の証しとして、あるいは成功のための先行投資として、こぞってマディソン街の本店を訪れた。創業以来、州内の工場で生産を続ける姿勢も、ニューヨーカーたちから特別な敬愛を受ける理由の一つだろう。そんなヒッキー・フリーマンのスーツの特徴といえば、まずは厳選した素材づかいにある。ここに紹介するモヘア混ウール素材を用いたスーツも、得も言われぬ上品な光沢感を持ち、着る者の格をさらに上げてくれる。
袖を通してみると、まず実感するのは着心地の良さだ。軽くて柔らかく、動きやすい。見た目に美しいだけでなく、「戦う」気持ちをかき立てる または 「戦う」シーンにふさわしいスーツであるという点が、100年を超える歴史を裏付けている。うれしいのは、このスーツが日本国内の各店舗でもビスポーク、つまり自分仕様にオーダー可能だということ。「第2の皮膚」のようにぴったりと合ったフィッティングこそは着心地の良さを約束し、生地やディテールを吟味するプロセスは、特別な喜びを与えてくれるだろう。現状から一歩先に踏み出したいと考えるあなたに、ぜひお薦めしたい。
オーダーで考慮すべきは、TPOに合わせた生地選び~AZABU TAILOR
いざスーツのオーダーを考えてみようとなったとき、まずどんな生地を選べばいいのかに頭を悩ませる向きも多いのではないだろうか。 麻布テーラーでは、輸入品・国産合わせて3000種類に及ぶラインアップから、TPOに合わせた生地選びに対応。色や柄だけでなく、 素材の機能性の観点も加味して選んだ生地で仕立てるスーツ。それはまさに、ビジネスパーソンにとっての頼れる鎧となるだろう。
ロロ・ピアーナ製Super 130'sウール
ハイゲージニッティングのジャージー素材
styling:Takuro Tsuchida
photograph:Yoshiaki Tsutsui / Jun Udagawa
edit&text:Lefthands
from:PRESIDENT 2018.4.16